2010年 9月 20日 (月)

       

■ 野外炊事の醍醐味実感 キャンプインストラクター養成講習会

     
  ダッチオーブンでほろほろ鳥の丸焼きに挑戦。楽しみながら野外炊事のこつを学ぶ参加者  
  ダッチオーブンでほろほろ鳥の丸焼きに挑戦。楽しみながら野外炊事のこつを学ぶ参加者  
  県キャンプ協会(音石康一会長)主催のキャンプインストラクター養成講習会が18日から2泊3日の日程で宮古市門馬の盛岡市立区界少年自然の家で開かれている。兜明神岳への登山やテントでの宿泊などを体験し、楽しく安全なキャンプの基礎知識を身に付ける。19日はダッチオーブンを使った野外炊事の講習会が開かれ、自然の中でバラエティー豊かな食事を楽しむ知恵を学んだ。

 講習会には県内から指導者と受講者合わせて20人が参加した。ダッチオーブンは分厚い金属製のふた付き鍋。炭火を鍋の上にも置くことができるため、上下からの加熱が可能だ。さまざまなサイズのものが市販されていて野外炊事での活用度は広い。この日は、ほろほろ鳥の丸焼きやミックスパン作りに挑戦した。

  内臓と毛を取り除いたほろほろ鳥はよく塩をすり込んだあと、熱したダッチオーブンの中へ。タマネギやジャガイモも皮付きのまま鍋に入れると、野菜の水分だけで蒸し焼きになり、シンプルだがうま味が濃縮された一品になる。火加減を調整しながら待つこと約1時間半。表面はこんがりとキツネ色、中は肉汁たっぷりの丸焼きが完成した。

  ミックスパンは、ホットケーキミックスをベースにしたパン生地を、ダッチオーブンに流し込んで焼き上げたもの。チーズも加えて濃厚な味に仕上げる。キャンプでは用意した食材を無駄なく利用し、全員で平等に分けて食べるのが大原則という。蒸し焼きネギに湯を注いで味を調えた即席スープやタマネギサラダも添えて、にぎやかに味わった。

  今回の講習会では5人がキャンプインストラクターの認定取得に挑戦。ロープワーク、自然観察指導、野外ゲーム、救命救急の知識など定められた単位を取得し、試験に合格するとインストラクターとして認められる。日本キャンプ協会のインストラクターとしても登録できる。

  インストラクターを目指す住田町教委社会教育指導員の横澤詩織さん(36)は「教育キャンプというと少し堅苦しいイメージがあったが、参加してみると楽しい。自然にある身近なものをいろいろ利用できることも分かり、これからの生活や仕事に生かせそう」。八幡平市教委の学校支援員岡芹高志さん(39)も「自分がやりたいことだけをするキャンプになりがちだったので勉強になる」と意欲的に取り組んでいた。

  昨年インストラクター資格を取得した滝沢村保育協会の保育士藤原千佳さん(21)は「保育園での野外活動も積極的に手伝える。キャンプは毎回違う出会いや、足りないものを工夫して補うドキドキ感もあって楽しい」と魅力を語った。

  同協会は今後もインストラクターの養成やブラッシュアップ、親子で参加できる行事などを企画する。音石会長は「障害者や高齢者も参加できる機会を増やし、広い世代にキャンプの楽しさを伝えたい」と話していた。

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