2010年 9月 23日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉326 岩橋淳 1ねん1くみの1にち

     
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  夏休みも終わり、さて、4月にはまだ借り物みたいだった新1年生たちも、第2ステージ。先生や教室になじんできたころ、かな? 今週の1冊は、「学校ってどんなところ?」というサブタイトルがついた、写真絵本です。

  朝。誰もいない、某小学校、1年1組の教室。始業前、まだ灯りのつかない薄暗い教室に、ワン・ツーで入ってくる男の子2人は、どうやら毎日、密かに「一番乗り」を競い合っている風情。やがて続々とやって来るクラスメートたち。きのう机の上に忘れていった筆箱を「あった!」と見つける子、宿題持って来るの忘れた〓と一瞬アセる子などなど、こどもたちの様子が俯瞰され、そこにセリフ(実録あり、作者によるフィクションあり)が配され、教室の1日が定点観測風にたどられていくのです。休み時間のひとコマや、1カ月の給食公開も魅力的。

  こどもたちの行動は、千差万別。自由時間はもちろん、授業で同じ事をやっていても、まだまだ「統制」とは無縁で(本人たちはガンバッテいる)ほほ笑ましく、あるいはひとりひとりの抱える「ドラマ」に見入ったりさせられます。

  みんな、ひとりずつの思い。個性。一瞬一瞬、それぞれの時間。

  授業参観では見ることのできない、こどもたちのメ一杯をご覧ください。

  【今週の絵本】『1ねん1くみの1にち』川島敏生/写真・文、アリス館/刊、1680円、(2010年)。

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