盛岡タイムス Web News 2010年 12月 7日 (火)

       

■ 岩手医大で、がん診療・治療の拠点 PETなど最新設備

     
  センター内に設置されたPET−CTスキャナー  
 
センター内に設置されたPET−CTスキャナー
 
  岩手医科大学(大堀勉理事長)は6日、同大学附属PET・リニアック先端医療センター(中村隆二センター長)を盛岡市中央通1丁目に新設した。放射線医薬品を体内に注射し、がんの位置や大きさを画像診断するポジトロン断層法検査(PET)や外照射放射線治療のための直線加速器(リニアック)など最新鋭システムを導入。放射線によるがん診断・治療の連携拠点施設として、より高精度な医療を目指す。

  センター入り口のエントランスで開かれた開設式には関係者約40人が出席した。大堀理事長は「放射線による診断と治療を併せて行える岩手では初めての施設。地域の患者にとって大きな福音となるはず」とあいさつ。同大の小川彰学長、中村センター長らと紅白のテープにはさみを入れ、開設を祝った。

  センターは鉄筋コンクリート造、地下1階、地上3階。延べ床面積2184平方b。PETとCT検査を同時に行える装置1台とリニアック1台、コンピューター上で画像診断結果を分析し放射線治療計画を立てる装置が導入された。

  PETの臨床検査ができる施設は県立中央病院、孝仁病院(盛岡市)などに続き県内では4カ所目。リニアックは同大附属病院をはじめ、県内のほとんどのがん治療地域拠点病院に導入されているが、PET-CTと同じ施設内に併設されるのは東北でも初めて。専門医師、放射線技師らの密接な連携によって、これまで以上に精度が高く充実した診断・治療が期待できるという。

  複雑に入り組んだ、がんと周辺の正常臓器の重なりを切り分ける強度変調放射線治療(IMRT)なども可能になる。

  PET-CT検査は13日から開始。リニアックは機器の組み立て、点検後の来年4月ごろの稼働を予定している。当面、1日当たり6人程度の患者の受け入れを見込む。将来的にはPET-CTとリニアックをもう1台ずつ増やし需要に応えていく。

  中村センター長は「がん治療の多くの局面でPETは欠かせないものになりつつある。放射線診断・治療はあくまでもがん診療の一部を担うものだが、がんと闘うすべてのスタッフと連携し治癒率向上につなげたい」と話していた。


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