盛岡タイムス Web News 2010年 12月 10日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〜三陸の四季と味覚をあなたに〉6 草野悟 浜の女は元気で強い

     
   
     
  「はいよー、そのショッコね、今朝の。活きいいし、うまいし、安いし、お得ですよ」「いらっしゃい。何が入るか、うちのはその日の鮮度でセットを決めるので、でも間違いないですよ」と、二人のお姉さま。左が「シーフード須藤」右が「佐々由水産」どちらも宮古魚菜市場でせっせと働くお姉さまです。

  いつもそう思ってますが「三陸沿岸の女性はものすごくたくましい」。私の持論です。とにかく働きまくる女性であふれています。男性陣はというと、意外とおとなしくお姉さまたちの命令のまま素直に動き回っている感じです。(失礼しました)

  佐々由のお姉さまは、鮭の冷燻(れいくん)に取り組んでいる燻製のプロです。これからますます気温が下がる区界に、宮古のサケを運び、ひと冬冷気で自然に乾燥させます。サケの身から水分が適度に抜け、やや硬めのソフトな歯ごたえになると出来上がりです。

  高級品ですが価格に負けない、それ以上の価値が十分あります。一口食べれば病みつき間違いなしです。

  シーフード須藤のお姉さまは、ホタテやウニなどの見立ては宮古魚菜市場1、2を争う目利きが自慢です。おしとやかな顔をしていますが、手際の良さ、その動きの素早いこと。注文してからものの数分でしっかりとパッケージしてくれます。

  「このまま盛岡まで大丈夫、しっかり生きてますよ」と太鼓判まで。私の友人の盛岡の工藤さんという女性に、あるときお土産でお届けしましたら、「ホタテに指をかまれた」と、ホタテの鮮度に驚いていました。

     
   
     
  シーフード須藤のお姉さんは、三陸鉄道を勝手に応援する会のメンバー10人ほどで市場見学したときに、急な雨で困っていたら、タクシーを手配してくれたり、傘を貸してくれたりしました。しかも何も買わないのに本当に親切なお姉さまなのです。《宮古の女性は親切で強くてたくましい…しかも美人》

  宮古の魚菜市場は、これから年末のにぎわいにあふれます。不調だったサケも上がり始め、「イクラ」も安くなってきます。垂涎(すいえん)の的の「子持ちナメタガレイ」もこれ以上ないという鮮度で登場してきます。沿岸の人たちは、とても「ドンコ」が大好きです。冬場に入り、肝が大きくなったドンコのタタキは舌が驚いて踊りだす始末です。

  宮古へ行きましたら、ぜひ元気のよいお姉さまたちと丁々発止をしながらお買い物を楽しんでください。
(岩手県中核観光コーディネーター)

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