盛岡タイムス Web News 2010年 12月 17日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉7 草野悟 三鉄社員が花壇づくり

     
  花壇づくりに精を出す三鉄社員たち  
 
花壇づくりに精を出す三鉄社員たち
 
  三陸鉄道は赤字会社です。そのため目に見えない努力をいつもしています。11月の晴れた日、この日は社長以下社員総出で「ホームの花壇づくり」です。

  佐々木生太郎さんという三陸鉄道の応援隊が、旧川井村の区界付近で花を育てている「日野園芸」さんの親戚、という関係で、いつも花の苗を無償で送ってくれます。

  この日は冬に強い「ビオラ」の苗が届きました。ホームにフラワーポットをたくさん並べ、ひと株ずつ大事に植えていきました。宮古駅のホームがやがて花でいっぱいになる日も間近です。

 
     
  松原さん  
 
松原さん
 
宮古駅前でタクシー会社(三社タクシー)を経営している松原さんは、いつもボランティアで駅にフラワーポットを寄贈してくれたり、駅前広場にイルミネーションをしてくれたりとたくさんの応援をしてくれています。

  三陸鉄道の南リアス線は、大船渡の盛駅から釜石駅までです。盛駅近くに大船渡の福祉施設「慈愛学園」があります。温暖な気候を生かしながら、施設の利用者さんたちが温室で花を栽培しています。ここで育った花々が春になると盛駅に飾られます。

  他の駅でも住民の方々が清掃をしてくれたり、花で飾ってくれたり、駅前でイベントを開いてくれたりと、地域の人たちが一生懸命応援してくれます。

年々高齢化が進み、三陸鉄道の利用者数は減り続けていますが、それでも地域の人たちにとっては大事な鉄道なのです。

  三陸鉄道の自慢の一つに「運転手」さんがおります。なぜ自慢かと言いますと、観光客が乗ってくれば、風光明媚(めいび)なところで止まってくれたり、観光案内をしてくれたり、停車駅のたびに車掌に早変わりし、運転が終われば車内清掃や車両点検と、一人で何役もこなし、しかも「優しくて親切」と評判なのです。

  定期収入は減ってきてますが、こうした努力もあって、年々観光客数は伸びています。岩手の大事な宝物ですね。

  最近は、地元の人たちの「貸し切り列車」が増えてきました。忘年会や会社の会議、PTAの会合や「飲兵衛列車」のような人気企画列車までさまざまです。貸し切りは至って簡単で、誕生会や2人だけのクリスマスなんてロマンチックな楽しみも可能なんです。(岩手県中核観光コーディネーター)

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