盛岡タイムス Web News 2010年 12月 21日 (火)

       

■ IGR厨川駅地下自由通路建設 完成1年ずれ込む

 盛岡市は20日、IGRいわて銀河鉄道厨川駅地下自由通路の工事について、完成が当初計画より1年遅れ、12年度にずれ込むとの見通しを明らかにした。今年4月から近隣住民の1人が工事に伴い体調不良を訴えたため工事を中断した。住民への補償が合意して再開したのは10月末から。予定より7カ月遅れた。工事は列車通過中や暑い夏季に実施できないなどの理由で、完成が約1年遅れるという。

  同日の市議会建設常任委員会で伊達康子氏(公明)の指摘により判明した。自由通路工事は09年度に本格化。当時は総事業費約15億円を投じ、延長約67b、東西に斜路付き階段とエレベーターを整備。11年度中の供用開始を目指していた。

  市建設部道路建設課によると、今年4月早々、駅隣接地の住民から夜間工事の騒音、振動で眠れないと訴えがあった。病院で不整脈と診断され、工事している場合、していない場合で症状に差異が生じたという。

  市側は住民との交渉に時間を要した。10月に入って工事期間中の仮住まいを提供することで合意。同下旬から工事が再開された。

  既に利用者になる駅東西の厨川、みたけ各地区の住民、町内会役員らに工事と日程に関する説明が行われた。駅利用者になる盛岡大学附属、盛岡中央の高校2校には特に説明していないという。

  同駅は1日当たり約3千人の乗降客が利用。駅東西を結ぶことで、現在北側の踏切まで約1`迂回(うかい)する必要のあった同駅西側の利用者の利便性向上、利用促進が期待される。駅利用者以外も歩道のない踏切を渡らず東西の往来が可能になり、乗降客以上の利用が見込まれる。

  進ちょく状況は事業費ベースで再開前の10月時点で30%。線路地下では列車通行中や地盤の関係で工事の時間帯などが限定され、工期が延びる可能性がある。

  このため当初供用開始を「11年度中」としていたが、中断していた7カ月間ではなく、おおむね1年延期によって12年度中になると見込まれている。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします