盛岡タイムス Web News 2010年 12月 27日 (月)

       

■ 1000人「歓喜」に酔う 田園ホール20周年で満席の「第9」演奏会

     
  かつてない規模で行われた田園ホールの第9コンサート  
 
かつてない規模で行われた田園ホールの第9コンサート
 
  矢巾町田園ホールの開館20周年記念で26日、「第9」の町民合唱が繰り広げられた。前売りで全808席が完売。演奏者と合唱者合わせて270人がステージに上った。同ホールでは初めての規模。観客を合わせて1千人以上の熱気でホールが埋まった。

  コンサートは同実行委員会主催。矢巾中と矢巾北中の2年生260人による「大地讃頌」の大合唱に続いて、ベートーベン交響曲第9番の演奏が始まった。

  合唱に出演する270人は矢巾町内外からの参加者。この日のために半年以上かけて練習をしてきた。演奏者は県内外で活躍する音楽家たち。ソプラノソロは藤原麻衣さん、アルトは阿部一葉さん、テノールは工藤和真さん、バリトンは関口直仁さんが務めた。いずれも岩手県ゆかりの声楽家で、指揮は寺崎巌さんが務めた。

  開演前は出演者も観客とも緊張した様子だったが、寺崎さんが「オーケストラ、合唱団、ソリストの皆さんは本当に素晴らしく仕上がっている。楽しみに聞いてほしい」とリラックスした口調で紹介した。

  第9は4つの楽章で構成されている。演奏時間約1時間20分の大作。流れるように、穏やかに、激しく、リズミカルに多様なメロディーがホール内を駆け巡った。第2楽章が終了したところで合唱団が入場の準備、この間に寺崎さんは「この後に第3楽章のゆっくりなメロディーが出てくる。次にオーボエで歓喜のメロディーの断片、チェロとコントラバスで歓喜のメロディーがゆっくり始まる。楽しんでほしい」と聴衆に説明を加えた。

  第4楽章に入り7分ほどすると歓喜の合唱が始まった。ホールを揺さぶるような大合唱に観客は身を乗り出し、全身を研ぎ澄ませるようにして聞いていた。全ての演奏が終わると負けないような大きな拍手が響き渡った。

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