盛岡タイムス Web News 2010年 12月 29日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉35 一本橋の思い出 横澤隆雄

     
   
 
一本橋(昭和60年頃、川井村川井=
現宮古市川井=にて)
 
  私の生まれ育った集落は、川沿いに家が点在する環境だったので、ひと昔前までは集落にはたくさんの一本橋がありました。私の家も例外ではなく、村道から家に入るためには川に架かった一本橋を渡らなければなりませんでした。

  私の家の前は川幅が比較的狭かったので、ある程度の長さの丸太であれば橋として十分役目を果たせたのですが、私のいとこの家の前は川幅が広く、橋の途中に継ぎ目がありその部分が曲がっていたので、そこで川に落ちる人がよくありました。

  たいした高さではないので落ちてもけがをする人はなかったのですが、落ちると皆びしょぬれになりました。

  いとこのおじいさんはお酒が大好きな人でしたので、いろいろな人が遊びに来ては一緒にお酒を飲んでいました。ごちそうになったところまではいいのですが、帰りは問題の一本橋を渡らなければいけません。

  ほろ酔い気分で家を出てまもなく橋から落ち、酔いが完全にさめてしまったという笑い話をよく耳にしました。

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