盛岡タイムス Web News 2011年 3月 2日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉44 炭焼き小屋 横澤隆雄

     
  炭焼き小屋(昭和60年ごろ、遠野市土渕町にて)  
 
炭焼き小屋(昭和60年ごろ、遠野市土渕町にて)
 
  私の実家がある集落は北上山地の中にあり、かつては林業関係の仕事に従事する人がほとんどでした。木炭の生産が盛んだった地域でもあり、私の父もそんな林業従事者の一人でした。

  私が子どもの頃には木炭生産が衰退期に入っていたので、父が炭焼きをしているのを見たことはありませんが、家の裏山には炭焼き窯の跡がいつまでも残っていました。

  炭焼き窯には「土窯」と「石窯」の二種があるのだそうですが、父は「土窯」だけを使っていたのだといいます。炭焼き窯は山の地形を最大限に利用して作り、窯を築くときに土を激しく打ち固かためることから「窯打ち」と呼ばれたのだそうです。

  一度築いた窯は何度でも繰り返して炭を焼くことができるのですが、土でできた窯には雨が大敵なので窯の上には粗末な屋根がかけられます。そんな炭焼き窯での作業を実際に目にすることができたのは大人になってからのこと。

  村おこしのために再現された「炭焼き小屋」に何度もお邪魔して写真を撮らせてもらいました。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします