盛岡タイムス Web News 2011年 3月 7日 (月)

       

■ 知事選、自民は不戦敗? 独自候補擁立を断念

 自民党県連(鈴木俊一会長)は6日、知事選への候補擁立を断念し正式に表明した。県連には出馬表明している2人から推薦要請が出されており、近く結論を出す方針。推薦をしない場合には統一地方選では県議選だけの戦いになる。同日の県連定期大会では県連の方針説明を受け、出席者から「党員は誰に投票すればいいというのか」「戦わずして負けることがあっていいのか」など、執行部への不満がぶつけられた。

  自民は非民主の県民党的立場の候補擁立を目指して、県議会の他会派などとも調整して、具体的な複数の人物に打診してきたが、いずれも擁立に至らなかった。このため6日の県連総務会で断念の方針が了承され大会で説明した。

  大会では鈴木会長が「擁立に向け努力を重ねてきたが、自民党県連の独自候補は擁立できなかった。会長である私の責任に負うところが大きく、心からおわび申し上げなければならない」とあいさつで断念を正式表明。千葉伝幹事長も「最大限の努力をしてきたが、県連主導で県民党的立場の候補者を擁立できず率直におわびしたい」と述べた。

  これに対し出席者からは「誠に残念無念な結果。今年の運動方針からしても戦わずして負けることがあっていいのか」と、落胆の声が上がった。ほかにも「党員は誰に投票すればいいのか。きょうはっきりと言うべき」と、執行部への不満が噴き出した。

  「知事選は3月24日から。推薦候補がいれば県議も運動できる。4月1日までただ待つのか、それで自分の選挙を勝てるのか。推薦候補を立てて戦う態勢を作ってほしい」という要望も出された。

  鈴木会長は大会後、報道陣に「当初は非民主という枠組みを考えていたので自民党色の強い人を擁立しなければならなかった。自民党所属の県議らは当初の対象から外れていた。過程はともかく結果が全てだから、知事候補者を立てられなかったことに大変責任を感じている」と語った。

  推薦要請の扱いは今週中にも結論を出すとみられる。擁立に至らなかった理由について「県議会の空白選挙区もあることを考えれば、全国的には民主党の党勢にかげりがあっても本県においては民主党の地盤の厚さの中で、自民党の党勢が回復できていないことが、こういう形で表れているんじゃないか」と分析した。

  今知事選には現職達増拓也氏(46)=民主推薦=に対し、新人のいわて労連議長鈴木露通氏(60)=共産推薦、盛岡市の元衆院議員中村力氏(49)、同市の会社役員芦名鉄雄氏(65)の3人が出馬を表明。4人による争いが濃厚になっている。

  自民の擁立断念に対し、民主党県連の佐々木順一幹事長は「候補擁立は公党としての一つの責任と思う。評価は県民がすることであり、その点についての論評を避けたい。県民に達増知事1期目の評価を頂くので、自民党が出そうが出すまいが、全力で選挙を戦って県民から圧倒的信頼を頂きたい」と話しており、戦略にも特に変更の必要はないとしている。


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