盛岡タイムス Web News 2011年 3月 9日 (水)

       

■ 岩手医大矢巾キャンパスの落成を祝う 世界的研究拠点へ

     
  病院実習以外の全ての教育施設が整った岩手医大  
 
病院実習以外の全ての教育施設が整った岩手医大
 
  岩手医大矢巾キャンパスの落成式が8日、矢巾町西徳田地内の同キャンパスで行われた。2期の工事で東西の研究・実習棟が完成。附属病院での実習以外の全ての教育が4月から同キャンパスで実施できる。新キャンパスは医学、歯学、薬学の3学部の基礎講座を統合し各学部の学生が共通して講義・実習を行う国内初の教育システムを採用。7年後に附属病院が開院すれば教育体制が全て整う。同キャンパスには世界で9番目、国内で2番目となる7テスラの磁場のMRIの研究施設が開設される。この分野で世界トップクラスの欧米の研究者が参加して4月から共同研究に入る。医学への貢献が期待されている。

  矢巾キャンパスは2005年末から第1次工事に着手、07年4月に薬学部が開学した。医学部の定員が大幅に増大したことから08年末からは第2次工事に着手していた。東西に研究・講義実習棟、本部棟、図書館、超高磁場先端MRI研究所などを整備。各施設の合計面積は約8万4千平方b、建設総額は約280億円になる。

  小川彰学長は「本学の医学部はずっと80人定員だったが、医師不足の中で125人となり急激な定員の増大に対応するのは内丸キャンパスでは難しかった。新キャンパスが完成し病院実習以外の教育は全て集約された。東西の研究・実習棟で医療を志す方たちが学部を越えてともに学ぶ。医療の根幹であるチーム医療を学生の時代から実践できる。7年後に新病院が完成すれば日本一、世界一の病院になると思う」と話している。

  MRIを活用した研究は現在3テスラの磁場のMRIを使用。この機械は12年前の導入時には世界で15台目だった。成果は500以上の研究論文になり、3テスラのMRIが診療に有効なことを明らかにしたという。

  小川学長は「7テスラのMRIは世界で9台目だがソフトや周辺機器は世界一のもの。高精度な画像が得られ、どういう応用ができるか岩手医大が世界に先駆けて開発していく。世界トップといわれているアメリカとデンマークの研究者から一緒に研究したいと申し入れを受けており、4月から共同研究に入る予定。医学研究は大きく進むだろう」と期待する。

  本部棟前で大堀勉岩手医大理事長、小川学長、鈴木一幸医学部長、三浦廣行歯学部長、二井将光薬学部長、高橋敬学生部長の6人でテープカット、神事に続いて落成式が行われた。

  大堀理事長は「矢巾キャンパスは知の拠点として教育・研究活動の中心。医学部、歯学部、薬学部の医療系3学部が同一のキャンパスにそろうのは国内初。名実ともに医療系総合大学として3学部の密接な連携の下、新時代の医療人の育成と地域医療の充実にまい進してまいりたい」と語った。

  川村光朗矢巾町長が「町民を代表して心からお祝い申し上げる。魅力あふれる新たな教育研究体制による東北屈指の医療系総合大学として歴史的第一歩が本町で始まることに敬意を表する。4月から3学部の学生が矢巾キャンパスに集い、新たな町づくりの拠点となる。附属病院についても早期に進めて1日も早い移転完成を願っている」と期待した。


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