盛岡タイムス Web News 2011年 3月 15日 (火)

       

■ 中三地下で爆発事故 男性1人死亡、10人けが

 14日午前7時57分、盛岡市中ノ橋通1丁目の中三盛岡店の地下1階で爆発事故が起き、死者1人、負傷者10人を出した。盛岡東署によると、亡くなったのは盛岡市松尾町、とりせい店長の耕野俊明さん(44)。負傷者は男性7人、女性3人。中三本社によると、死傷者は全員が社員かテナントの従業員で、巻き添えになった通行人や買い物客はいないという。破壊は地上階にも及んだ。同店の南北の入り口は天井が落下し、肴町アーケード側の入り口は爆風でシャッターが中から膨らんだ。原因は地震の影響の可能性も含めて関係機関が調査している。

  事故発生とともに消防車、救急車、パトカーが多数出動して店舗を囲み、早朝の商店街に衝撃が走った。バスセンターから106ビル前まで、肴町アーケード内と交差する道路を含めて封鎖され、消火と救出作業が行われた。午前8時半ころには中から負傷者が次々運び出され、割烹着のまま抱きかかえられて搬送される人もいた。

  周囲には出勤しようとして爆発を知った同店の従業員が集まり、中から出てきた負傷者を見て叫び声を上げ、命を取り留めたことに安堵していた。

  爆発の際に1階でエスカレーターを清掃していた盛岡市の松本良一さんは「地下からおばさんたちが『危ない』と叫びながら上がってきたので、逃げたらドーンと爆発した」と話した。

  盛岡市の看護師の川村昭一さんは店内から出てきた負傷者を見て救護した。「40代くらいの女の人が倒れていたので、救急車に運び入れるまで手伝った」と話した。

  中三本社によると、盛岡店では11日の地震のあとガスの安全性などを点検して異常がないことを確認した。13日は一部で営業し、14日は午前10時開店のため、約400人の従業員のうち約20人が出勤していた。地下には食品売り場のほか総菜、鮮魚、酒などのテナントが入居している。開店準備中、何らかの原因で爆発が起きたとみられる。

  爆風は通路を伝って1階以上に及んだ。北口の正面玄関と南口は天井が落ち、商品はなぎ倒されていた。原因について、中三本社の木村清剛社長室長は「警察と消防の検証が15日以降行われるので、それを待たないと何とも申し上げられない」と話している。

  同店に隣接するビルの家主の榊宏継さんは「ものすごい音がして、震度3ぐらい揺れたので、直下型の余震だと思った。上からのぞいてみたら、玄関前に倒れている人がいた」と話し、衝撃の大きさを語った。

  通報者で肴町商店街振興組合理事長の豊岡卓司さんは南口前のコンビニで事故を目撃した。「バーンといって玄関が落ちるのが見えた。店内にも破片が飛び込んできて、うちのガラスが割れるほどだった。玄関を見たら地下に入る明かり取りの大きなガラスが落ちていたので110番通報した」と話す。

  付近に住む木村淳一さんは「バンとドンが混ざったような音で、中をのぞくと地下から上の階までやられたようだった。爆風でかなりのけがのようだった」と話した。


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