盛岡タイムス Web News 2011年 3月 16日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真展〉46 ヤギの乳搾り 横澤隆雄

     
  ヤギの乳搾り(昭和60年ごろ、遠野市土渕町にて)  
 
ヤギの乳搾り(昭和60年ごろ、遠野市土渕町にて)
 
  子どもの頃、毎日ヤギのミルクを飲んでいました。実家のある集落は山の中にあり、牛乳の宅配など考えられなかったのでその代わりに飲ませられていたのでしょう。

  ヤギは身体が小さいものの、多いときで毎日2gくらいのミルクを出してくれました。身体が小さい分、食べた物の特徴が即ミルクに反映されるので、春先に青い草を食べると青臭いミルクになり、ニラを食べたときなどはニラの臭いのするミルクに、ニガキの葉を食べると苦いミルクにと、毎日変化のあるミルクでした。

  ヤギはミルクを提供してくれるとともに良い遊び相手でもありました。放し飼いにされていた2匹の子ヤギとよく家の中で遊んだ記憶があります。

  ヤギは紙を食べるというので障子を破いて食べさせようとするのですが、あまり積極的に食べてくれません。破いては食べさせることを繰り返しているうちに座敷の障子は穴だらけになってしまいました。

  そんな悪戯(いたずら)を繰り返しても全く叱られた記憶がないためなのか、今でもヤギを見ると楽しい気持ちになってしまいます。

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