盛岡タイムス Web News 2011年 3月 19日 (土)

       

■ 東日本巨大地震から1週間 懸命な救援活動続く

     
  地震発生時刻に黙とうする県災害対策本部の県職員ら  
 
地震発生時刻に黙とうする県災害対策本部の県職員ら
 
  18日午後2時46分、1週間前の東日本巨大地震の発生時間に合わせ、県内では被災により失われた多くの尊い命の冥福を祈り、黙とうが捧げられた。人命救助を最優先に救援、支援活動、ライフラインの復旧活動が懸命に続けられているが、県警のまとめでは18日午後1時現在、死者は2040人、行方不明者は4253人に上っている。避難者は県の同3時現在のまとめで4万9454人。津波被害地での救助活動は続くが、1週間を過ぎた避難生活に対する健康ケアが重要になってくる。食料や燃料をはじめとする生活必需品、医薬品などが不足している場所に行き渡るよう態勢の強化も望まれている。

  地震発生時刻、達増知事は被災地の宮古市田老地区で、救援など災害対応に携わる関係者、県民らが県内各地で黙とうを捧げた。県災害対策本部の置かれる県庁4階でも24時間態勢で対応に当たる中、厳粛な面持ちで1分間黙とうした。

  達増知事は発生から1週間となり「避難から生活という段階に入り、そこのサポートがまだまだというのを目の当たりにした。捜索、救命をしっかり続けながら、生活支援、生活再建支援をさらに今までと違ったフェーズに入った中で強力にしていかなければならない思いをした」と話している。

  東日本巨大地震は、マグニチュード(M)9・0と国内観測史上最大の規模。大津波警報が東北地方の太平洋岸に出され、震源地の宮城県沖に近い沿岸部で大津波が押し寄せた。本県では宮城県に近い三陸南部で被害が特に大きく、陸前高田市や大船渡市、釜石市、大槌町、山田町、宮古市で200人台から400人台の死者が既に確認されている。

  街を襲った津波は多くの命、住宅などをのみ込み、がれきの中を支援に来ている自衛隊や緊急消防援助隊、海外援助隊、海上保安庁などが県警や県内消防隊などとともに被災地で救助活動を進めてきた。孤立者らを発見し救出した一方、多くの亡きがらを運び出している。DMATをはじめ医療支援も現地で、地元機関とともに医療活動に当たってきた。

  沿岸被災地では18日、救援活動の全関係機関が一斉捜索活動を初めて展開した。既に全域での捜索をしているが、午前7時から午後2時半まで、洋野町から陸前高田市までの沿岸全市町村で地上と海、空から改めて行われた。県災害対策本部では一斉捜索の結果を受け、今度の救援活動の展開を考えていくが、救援活動は避難者の生活支援にシフトしていく可能性が高い。捜索は重機も用い、がれき除去をしながら重点地域を定めて集中的に各地域で展開されることになりそう。

  物資不足は沿岸部だけでなく全県、宮城など広域にわたり、流通する食料や生活物資の量は平常時より極めて少なく、燃料の窮乏は市民生活、生産活動、流通などあらゆる分野を鈍らせている。被災地の支援はもちろん、被災者を受け入れていく内陸部の正常化も不可欠だ。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします