盛岡タイムス Web News 2011年 3月 23日 (水)

       

■ 公立高校で合格発表 胸に刻んだ学べる喜び

 東日本巨大地震で延期されていた県内公立高校の合格発表が22日、県立67本分校と盛岡市立高校で一斉に行われた。津波被害の大きかった沿岸部の県立高校では、近隣の高校で合格者を一緒に発表し、中学校へ合格通知書をまとめて配布するなど緊急の措置が取られた。推薦と連携型、一般入試を合わせた合格者数は県立高が全日制9764人(一般入試のみの実合格者は8787人)、定時制が161人、盛岡市立高が287人。被害が小さかった盛岡地域の受験生は満面の笑みで素直に喜びを表す一方、「被災地の人の分まで高校生活を頑張りたい」と気持ちを新たにした。

  盛岡市上田3丁目の盛岡第一高校(千葉研二校長)の普通科・理数科の合格発表には受験生や保護者約200人が集った。午後3時、合格者の受験番号が掲示されると、受験票を手にした受験生は掲示板前に詰めかけ番号を確認。家族や友人とともに歓声を上げた。

  市立河南中学校の佐々木悠相君(15)は「地震で発表が延びて、緊張する時間も増えて、正直きつかったです。沿岸にいるおばあちゃんが無事だという連絡が入っているので、早速報告したい。今は友達と思いきり遊びたい」と喜びを爆発させた。

  仙北中の上山晴美さん(15)は「得意の英語で失敗したけど、何とか持ち直せてよかった。親や家族、親戚に報告したい。高校生活では勉強を頑張りたいです」と笑顔で話す。

  見前南中の立花佑君(15)は「思ったよりも点数が取れなかったので、不安だった。今はすごいうれしい。中学では野球部で、夏の高校野球、盛岡一高の試合も見に行った。野球部に入って活躍したい」と意気込む。

  吹奏楽部の活動と受験勉強の両立が大変だったと話す渋民中の山本侑貴奈さん(15)は「掲示板が出てくるまでもう不安で。勉強をやってきてよかった。高校に入ったら、部活と勉強の両立はもちろん、行事も楽しんでやりたい」と泣きはらした赤い目で答えた。

  地震の影響で在校生の学校敷地内立ち入りが制限され、毎年恒例となった部活動の勧誘、吹奏楽部によるファンファーレは自粛された。佐藤尚副校長は「被災した新入生については県の指示に従って入学の対応をする。入学後についてはPTAや同窓会などで検討したい」と話している。

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