盛岡タイムス Web News 2011年 3月 29日 (火)

       

■ 〈東日本巨大地震〉ドイツも高い関心 リヒタ教授が情報提供

     
  津波を報じるドイツの新聞をネットで見るリヒタ教授  
 
津波を報じるドイツの新聞をネットで見るリヒタ教授
 
  東日本巨大地震にドイツで支援の動きが起こっている。本県と交流があるラインラント・プファルツ州やネッカースーン市で募金活動が始まった。滝沢村の県立大共通教育センターのウヴェ・リヒタ教授が被災地の状況を母国に報じ、岩手に縁のある人たちが動き出した。今回の震災の映像を通して、地震が少ないドイツにも津波の恐ろしさが伝わったという。海外からの支援が被災地を元気づけている。

  リヒタ教授によるとラインラント・プファルツ州のベック知事と経済交通省事務次官のジークフリート・エンラート氏、ヴァーデンウッデンベルグ州のネッカースーン市のユリウス・ヴェルツ氏らが支援に動いている。

  本県とラインラントは90年代から経済、学術交流し、留学生の交換などで岩手を訪れた若者が多い。ベック知事、エンラート氏は震災の被災地が本県であることに驚き、県立大のリヒタ教授を通じて情報の収集にあたった。

  リヒタ教授とエンラート氏は、中国研究を通じて旧知の間柄。「地震が発生して間もなくエンラートから電話があり、ベック知事が岩手の状況を知りたいので教えてほしいと頼まれた。寄付金の口座を開設し、岩手の災害の状況をホームページに乗せ、ラインラントの新聞が情報を集めている」と話す。

  ネッカースーン市は雫石町と児童の交流があり、ホームステイなどで来県した若者が大勢いる。ホームステイ中のドイツの子どもたちが岩手山南麓地震に遭遇し、日本で地震の恐ろしさを体験したことがある。リヒタ教授は「あのときの日本で、大変さが分かったのではないか。ネッカースーンは岩手の学校を支援するということで、募金が始まっている」と話す。

  リヒタ教授は「ラインラントの学生もネッカースーンの子どもたちも岩手で大変世話になったし、ドイツで日本のアニメが好きな若者も支援に動き始めているという。ドイツと日本は対立したことがなく、これまで長い友好がある」と話し、母国との橋渡しになるような情報を求めている。

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