盛岡タイムス Web News 2011年 3月 30日 (水)

       

■ 「日本は必ず復活する」 盛岡デリカ大坪常務

     
  盛岡デリカ大坪正敏常務取締役  
 
盛岡デリカ大坪正敏常務取締役
 
  山崎パン子会社の盛岡デリカ・大坪正敏常務取締役(66)は、東日本大震災津波と阪神淡路大震災で被災地への食料供給を担当した体験を重ね合わせている。当時、サンデリカ広島事業所長だった。「震災の心構えは今何ができるか、損か得かでなく生きることが優先。生きていれば何とかできる。復興する時には全国から人が集まるから経済効果はばく大なもので日本は必ず復活する」と被災者にエールを送っている。

  大坪常務が所長をしていた広島事業所は震災の被害をほとんど受けていなかった「阪神大震災では大阪の工場が被災し、広島では支援物資として作るよう要請を受けて弁当を製造し、大阪に弁当をどんどん送っていた。道路網が一時滞ったのは同じだが、当時は燃料や原料を確保し普通に製造することができた」と振り返る。

  今回の震災と阪神大震災と共通することはインフラ被害、物流が滞り食料を中心とした物資の不足。「関東では計画停電が行われ企業はフル稼働できないため、物が作れず不足する悪循環が今の現象」と説明する。

  道路の復旧、燃料や食材確保も徐々に回復していくと見ているが、阪神大震災ではなかったことは包装資材のメーカーが被災し供給がストップした状態が続いていること。

  「物はここにあるのだから何とか出したい。しかし包装せずにばら売りすることは現実的に難しい。容器もラップもない。西日本から供給をしたいが物流の問題や在庫も取り合いになっている。これは盛岡デリカだけの問題ではなく、包装資材を使う製造業は皆、困っている」。燃料を確保し輸送体制が整っても、包装資材を調達して、使用食材、調味料、賞味期限などの内容表示できなければ製造ラインを本格稼働することは難しいという。

  包装資材を安定して確保する見通しは立たない。「代替えしたいが規格の問題がある。できるだけ早く復旧して食の面で被災者が安心できる状況に持っていきたいと日夜努力している」と強い思いを持っている。

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