盛岡タイムス Web News 2011年 4月 2日 (土)

       

■ 「乗り越える気概を」 達増知事が職員に訓示

 達増知事は2011年度初日、県の映像回線を通じて職員に訓示し、岩手は過去の自然災害を克服してきた歴史から「かつて経験したことのないような今回の大災害も必ずや克服できると信じている」と、未曾有の災害を一丸となって乗り越えていく気概を求めた。災害対策に県を挙げて取り組む今年度は「行政の本質、地方自治の本質の部分で力を発揮することであり、県という地方自治体の究極の使命を果たすこと」と、今までにない努力と工夫で災害対策に当たるよう求めた。

  この1年間、職員に人に優しくすること、志を高く持つことを要望。「県として市町村がその底力を最大限発揮できるよう支援し、市町村と県と国が協力連携し、今までできなかったことを次々と成し遂げる。100年に一度の災害に際し、県が県民に対する責務を果たしていくには、100年に一度の努力と工夫が必要。この3週間の経験で、県職員にはそれができると私は確信している」と述べ、希望を持って仕事するよう期待した。

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  達増知事は1日の定例会見で、新年度初日に当たって、東日本大震災津波による被災市町村の行政機能早期回復の実現、被災者の生活支援へ最大限の努力に決意を示した。発災1カ月となる4月11日の黙とうを岩手全体に呼びかけ、同時に復旧・復興に向けたメッセージを発信し、「力強く取り組む岩手の姿を内外に広く訴えていく」考えを示した。

  達増知事は「発災後、犠牲になられた方の故郷への思いを引き継ぎ、被災された方々の幸福追求を実現するため、職員一丸となって対策を進めてきた」と県の取り組みを改めて説明。

  陸前高田市や大槌町で顕著な沿岸市町村の行政機能の支障に対し復旧支援の取り組みを継続、充実させ「仮庁舎の建設への支援等も行い、県内市町村や全国の市町村の協力も得ながら、必要な人員を確保することで、行政機能の早期回復を実現させていく」と述べ
た。

  生活支援については「避難されている方々や帰る家はありながらも物資等生活に不自由している方々の一人ひとりに行政が寄り添いながら、きめ細かく応えられるよう、避難所等における生活支援の充実、仮設住宅の早期建設・提供、内陸部への移動等、必要な対策を実行し」最大限の努力を傾注していく考えを示した。

  県の要望を直接受けた鈴木寛文部科学副大臣が3月31日の記者会見で震災孤児のため全寮制の小中一貫校を建設する構想を明らかにした。

  達増知事は「教育委員会にもさまざまな工夫を凝らしてもらい、鈴木副大臣が来たときに出した要望。極めて早い段階で言ってもらったことは、生徒たちが岩手においてちゃんと教育を受けられ、学びを通じて幸福を追求する機会を得られる確信を持つ非常に大きな効果がある」と述べた。

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