盛岡タイムス Web News 2011年 4月 6日 (水)

       

■ 「盛岡店存続を前提に」 中三債権者説明会に社長出席、方針を説明

 民事再生申請した青森市の中三(向中野光秀社長)の債権者説明会が5日、盛岡市紺屋町の市勤労福祉会館で開かれた。会社側は同市中ノ橋通1丁目の盛岡店の存続を前提に再建のスポンサーを探す方針を示した。説明会には向中野社長ら役員、民事再生申請代理人の長谷一雄弁護士、債権者ら約270人が出席。盛岡店については3月14日の爆発事故の復旧には相当な長期間を要することが説明され、出席者から厳しい責任追及の声が上がった。原因についてはまだ分かっていないという。

  中三は3月30日、青森地裁に民事再生を申請して保全処分を受けた。負債総額は約122億円。債権者説明会は青森市で2日、盛岡市で5日行われた。同日は非公開で約1時間半にわたり、終了後、東京都の長谷一雄法律事務所の長谷弁護士が説明した。

  長谷弁護士は「わたしの方から再生計画の申し立ての経過と財産状況、再生の骨子を説明した。取引については盛岡店が閉鎖中なので店舗をどう再開するかについて考え方を述べた。爆発で盛岡店の地下が毀(き)損し大きな投資が必要だが、当社独自の財力では修復困難で、スポンサーの力なしに再開は果たせないということを説明した」と話した。

  質疑の内容については「厳しい口調で非難を受け、経営者の物言いがはっきりしないとか、謝罪が不十分だとか、おしかりを受けた。あとはスポンサーがいるのか、スポンサーは効率の良い店舗は残すが盛岡店は残さないのではないかと。もっともで、わたしたちとしては盛岡店をいかに残すかということを表現してもらい、約束いただけるような候補を大切にしたい」と話した。

  民事再生の今後の手続きについては「開始決定は4月上旬、来週早々お願いしたい。開始決定が出たあと、さまざま手続きを予定しているが、本県では債権の届け出は店や商品が壊れたとか、単純な取引の債権がいくら残っているとは計算できないことがあり、債権の届け出に余裕を置いてもらう。年内に再生の賛否を問う債権者集会を持つ」と述べた。

  盛岡店の事故との関連で「爆発があったので錯綜した法律関係がある。単純に取引算定がいくらというものではない。法律上対処すべき課題がある。その上で権利関係を整理したうえでの再生で手続き、実務面で大変だ。一番の決め手はスポンサーの支援」と述べた。

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  中三の向中野社長は5日盛岡市役所を訪れ、谷藤裕明市長に状況報告をした。役員、盛岡店長と4人で訪問。民事再生法申請の経緯や同日の債権者説明会の内容などについて説明した模様。

  取材に対し「肴町の核店舗として大きい使命があり、最大限努力していきたいと市長に説明した。再生計画に向けてはスポンサーの意向が大事で、すり合わせたうえで今後の事業展開を考えたい。店舗は事故で壊滅的な状態であり、長い期間かかるので、そこは見極めていきたい。あれだけの事故であり、原因もまだ特定できていない状態で、時間がかかる」などと話した。

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