盛岡タイムス Web News 2011年 4月 7日 (木)

       

■ 笑みこぼれる教室 盛岡市繋小で始業式、避難の児童も通学

     
  転入先の繋小学校の教室で自己紹介をする鈴木美海さん  
 
転入先の繋小学校の教室で自己紹介をする鈴木美海さん
 
  校庭で久しぶりに全力疾走した鈴木美海さん(9)の顔に自然と笑みがこぼれた。東日本大震災津波で被災した釜石市只越町から家族4人で一時避難している美海さんはこの春から新4年生。転入先の盛岡市繋の市立繋小学校(川守田毅校長、児童36人)で6日始業式が行われ、繋温泉に避難している鈴木さん(4年)、辻琢磨君(2年)の2人を加えて1学期がスタートした。(泉山圭)

  始業式で川守田校長は「ホテル愛真館に約200人の県内の方が避難生活を送っている。本校にもきょう2人、明日1人、小学生に計3人の新しい仲間が増える。ぜひともみんなで温かく支え合ってほしい」とあいさつ。終了後には全校児童に2人を紹介した。

  3・4年生のクラスに移動した美海さんは、改めて自己紹介。同級生が「勉強と宿題をちゃんとやる」「字を丁寧に書くこと、漢字を覚えること」と今年頑張ることを発表する中、「今年頑張りたいことは体育です。鉄棒と縄跳びとサッカーと跳び箱が好き」と目標を話した。

  教室の後ろで母親の幸世さん(39)も、そっと美海さんの様子を見守った。「結構あの子は人見知りをしない子なので、とにかくお友達とか同年代の子がいるところを楽しみにしていた」。自己紹介では緊張していた美海さんが、同級生や担任の輪に加わり手遊びを始めるとようやくホッとした表情を見せた。

  幸世さんによると体を動かすことが好きな美海さんは釜石では海に1年生から潜っていたという。震災後は避難所の釜石小に同年代の子どもがいなかったこともあり、なかなか体を動かす機会がなかった。休み時間に校庭で鬼ごっこが始まると美海さんは、早速ほかの児童に交じって元気いっぱいに走り回った。


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