盛岡タイムス Web News 2011年 4月 8日 (金)

       

■ 〈東日本大震災津波〉志和公民館避難所自治組織代表、平野さんに聞く

     
  志和公民館避難住民の自治組織代表の平野広志さん  
 
志和公民館避難住民の自治組織代表の
平野広志さん
 
  紫波町の志和公民館に大槌町吉里吉里地区の住民が3月19日に避難してから半月が過ぎた。大地震と巨大な津波の恐怖を忘れることはないが、被災住民たちは次第に落ち着きを取り戻している。志和公民館で生活する被災者の自治組織代表の平野広志さんは「紫波町に来てから食べ物もいっぱい食べているし、健康に気を配ってくれているので(つらい記憶は)忘れられるが、現実のことを考えるとつらくなる」と話している。

  住民たちは避難当初から志和地区の住民たちに手厚い支援を受けてきた。世話になりっぱなしでは申し訳ないと役割分担して生活するようになってきた。

  体の弱い高齢者を除いて調理、配膳、洗浄、献立係、生活用品の買い出し、トイレの清掃、ストーブの給油などをしている。

  「これまでは病院も買い物も連れて行ってもらっていたが、すこやか号(循環バス)に乗り、自分たちだけでやるようにする」と平野さん。

  被災して以来の長期間の集団生活について「疲労やストレスがたまって大変だと口にする人は少ないが、夜中にうめき声を上げる人もあり、目をつぶると震災、津波の恐怖が見えるのでしょう。みんなストレスがないように自由にするように心がけている」と今の状況を説明する。

  落ち着きを取り戻し、大槌町に復興の様子を見に行く人、子どもを大槌町の学校に通わせるため避難所を出て親戚の家で生活を始める人、仕事が再開するので避難所を出た人もいるという。

  だが、「ほとんどの人は見通しを立てられないでいる。仮設住宅の申請をしているが入居できるか実際分からない。仕事もそろそろ考えなければならないと思っている」と不安を隠せない。

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