盛岡タイムス Web News 2011年 4月 10日 (日)

       

■ 〈東日本大震災津波〉
   消費生活相談員らが相談窓口 毎週土曜日に宮古で活動

     
  「連帯意識を醸成し社会的弱者を救わなければ」と話す事務局の吉田直美さん  
 
「連帯意識を醸成し社会的弱者を救わなければ」と話す事務局の吉田直美さん
 
  盛岡市や宮古市の消費生活専門相談員らでつくる任意ボランティア団体「これからのくらし応援団」は、東日本大震災津波で大きな被害を受けた住民やホームレスなど社会的弱者を対象にパーソナル・サポート・サービスと呼ばれる手法で、生活再建を支援する「これからのくらし相談」を始めた。9日から毎週土曜日、宮古市栄町の法テラス宮古に会場を設けて相談を受け付けている。

  消費生活相談や福祉など幅広い知識を持ったパーソナルサポーター(相談支援員)が困窮者の話を聞き、問題点を整理した上で、専門の相談窓口や支援機関につなぐ。支援制度や仕組みをよく理解した相談員がコーディネーターの役割を果たすことで、行政的な「縦割り」を超え、必要な支援を個別的、継続的に提供することを目指す。一時の支援に終わらず、進ちょく状況を確認しながら、問題が解決するまで長いスパンで支援するのも特徴だ。

  相談者は困り果て頭の中が混乱している場合がほとんど。支援相談員が訴えに真摯(しんし)に耳を傾けた上で問題点を整理し、個別のケアプランを作る。ケース会議など、支援相談員のサポート態勢も整えながら、他地域での活動拡大も検討していきたいという。

  応援団の構成員は現在7人。事務局の元盛岡市職員吉田直美さん(44)は、市の消費生活センターや生活福祉課などで長年、相談支援業務に携わってきた。「思いも寄らない災害で困難な状況にある人が多いはず。一人でも多く、将来に光が見いだせるよう生活再建の手助けをしたい」と話す。

  ホームレス、DV被害者など通常でも困窮度が極めて高く、支援の手を必要としている人は多いが、大震災でその対象者は大幅に増えたとみる。「特に社会的弱者がこぼれ落ちないように支援したい。日本人が忘れかけていた、苦しみを分かち合う連帯意識を社会に対しても啓発していかなければ」と力を込める。

  法テラス宮古(宮古市栄町3の35、キャトル宮古5階)での相談受け付けは毎週土曜日午前10時から午後3時まで。被災者に限らず、これからの暮らしに何らかの不安を抱えている人であれば誰でも相談に応じる。相談は無料で先着順に10人を受け付け。面談で一人1時間程度を予定。電話による相談は行わない。

  問い合わせメールmoriokana@hotmail.com

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