盛岡タイムス Web News 2011年 4月 20日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉最終回 帰り道 横澤隆雄

     
  「帰り道」昭和60年ごろ(遠野市松崎町にて)  
 
「帰り道」昭和60年ごろ(遠野市松崎町にて)
 
  ある春の夕暮れ、リヤカーの後ろに乗って楽しそうにはしゃぐ子どもたちを見かけました。写真を撮りながら声をかけてみると、畑までおじいちゃんの迎えに行き、帰りはリヤカーに乗せられて来たのだと言います。家に着くまでにはだいぶ時間がかかり、その間とても楽しそうな二人でした。

  そういえば、私も子どもの頃に父親の引くリヤカーに乗せられて帰った記憶があります。リヤカーに乗りたくて、家から離れた畑までわざわざ迎えに行ったこともありました。

  最も長い距離をリヤカーに乗せてもらえるのは、養蜂を営んでいた父親が蜂蜜を収穫するときでした。ミツバチは家からだいぶ離れた山に置いてあるので、蜂蜜の収穫が終わった後はかなりの距離を乗せてもらうことができました。

  父親の使う車は時代とともにリヤカーからトレーラー付きの耕運機に変わり、さらにトラックへと変わって行きました。

  昔にくらべると便利にはなったものの、ミツバチを取り巻く環境は厳しくなるばかりだと父親が嘆くこのごろです。話が横道にそれてしまいました。
(紫波町)


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