盛岡タイムス Web News 2011年 4月 23日 (土)

       

■ 〈東日本大震災津波〉影響取引先は4000社 岩手銀行が68億円の損失計上へ

 岩手銀行(高橋真裕頭取)は22日、東日本大地震津波で68億円の損失を計上する考えを明らかにした。大震災で沿岸部の8店舗が損傷・損壊を受けて営業休止中。原状回復を目的とする修繕費用や固定資産処分損などの災害関連の損失は約8億円と見込んでいるほか、地震や津波による取引先約4千社が影響をこうむり、その企業業績悪化などに備えて約60億円を追加与信費用として貸倒引当金に繰り入れる。

 高橋頭取が同日、盛岡市の本店内で記者会見して明らかにした。災害損失8億円と与信費用約60億円は特別損失として計上する。

  高橋頭取は「現段階でも取引先の実態把握に努めている。債務者区分の変更なども行い引き当てを計算している。津波による浸水被害を参考にして与信費用を見積もっている。土地の担保評価など合理的な評価ができにくい場合は特例措置を講じる。あくまで現時点での算定だができる限り先送りせずに処理したい」と今回の決算処理の姿勢を示した。

  「民間ですべて解決するには限界がある。公的資金を企業に投入する必要はある。地元の金融機関が共同で復興のファンドを作る必要もあろう。ただ復興資金ばかりクローズアップされるが、経営の建て直しのための販路拡大や原料の調達などの支援も必要。当行は自己資本比率は13%台を維持できよう。当行には公的資本注入は必要ない」と話した。

  11年3月期(10年4月〜11年3月)の業績予想は、経常収益が468億円(前回業績予想比3・7%増)で、経常利益が88億円(増減0%)、当期純利益は11億円(79・2%減)と見込んでいる。期末配当は前回業績予想(10年5月14日)と変わらず1株当たり30円の予定。

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