盛岡タイムス Web News 2011年 4月 30日 (土)

       

■ 岩手競馬「14日開幕」 正副管理者会議で決定

 東日本大震災津波の被害で開催が危ぶまれていた岩手競馬の2011年度の開幕が5月14日の盛岡開催と、29日の県競馬組合正副管理者会議で決まった。12月5日までの15開催90日間を盛岡競馬場で開催し、売り上げは前年度からほぼ半減するが、経費削減とほかからの支援によって黒字を確保する収支見通しが立ったため。水沢競馬場については復旧の見通しを踏まえ、年度内の開催も検討していく。

  正副管理者会議は県庁で行われ、国や全国地方競馬協会(地全協)、JRA、他の地方競馬主催者、事業委託企業や馬主会、調騎会との協議などを踏まえた収支見通しで、競馬事業存続のルールである収支均衡のめどが立ったことから、予定通り来月14日からの開催を判断した。当初計画は4月2日の開幕だったが、発災により来月14日の開幕をめどに環境整備に努めてきた。

  開催日は例年の75%に修正。土日月曜の開催を基本とし、第1回盛岡開催では1日10レースの編成予定。来月2日が競走馬の登録締め切りだが、予定のレース編成が可能な馬資源の確保ができるという。

  組合の収支見通しによると、発売収入は97億4400万円と前年度比48・8%減、今年度当初計画比45・7%減。開催日数が34日減となるほか、場外発売場の閉鎖や一部施設の開場日数の減少、さらに大震災の影響も踏まえ1日当たりの発売額が20%減少すると見込んで試算した。

  販売・管理費は36億2400万円でそれぞれの前年度比30・5%減。レース数の減少以外に出走手当等を減額するほか、事業委託先など経費の約3割を減らす。組合自体も経費節減に努める。当期利益の見込みは200万円と、ぎりぎりの黒字となっている。

  開催に向けて組合は、施設復旧に対する地全協等からの支援について交渉してきた。岩手競馬の施設被害は6施設で10億8700万円と見込まれるが、このうち水沢のテレトラックと宮古、三本木の場外発売所は、復旧費1億7千〜8千万円の9割を地全協が補助する。水沢は来月14日から発売予定、宮古と三本木も6月中の再開見込みで復旧できる。釜石は同地での再開は困難で閉鎖とする。

  このほか、水沢のレース開催に必要な復旧費は1億2000万円程度と見込まれ、今後の協議で詰めていく。工事には5カ月程度が必要。復旧の見通しを踏まえ水沢での年末年始の開催を検討する。

  副管理者の谷藤裕明盛岡市長、小沢昌記奥州市長は予定通りの開催決定に「ほっとしている」「非常にうれしい」と語る。小沢市長は「心配事は(水沢の)スタンドが傷んだ状態で、年度内にしっかり直せるように進めていきたい」と話し、年度内の水沢開催の実現を目指す。

  管理者の達増知事は「岩手競馬は、自らも震災により大きな被害を受けたが、地域の主要な経済主体、雇用の受け皿としての役割を果たしながら、競馬の開催により、県民に元気を届けていきたい」などとするコメントを出した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします