盛岡タイムス Web News 2011年 5月 5日 (木)

       

■ 4万3000泊分が消失 震災自粛で大会が中止

 盛岡観光コンベンション協会によると、東日本大震災津波のため県内で今年度開催を予定していた学会、大会は4本が中止・延期になった。年内を通じると計15本が中止・延期される見込み。約4万3千泊分の参加が失われ、ホテル、外食、運輸などに大きな経済的影響を与えるという。同協会は盛岡など内陸部は開催可能な環境であることから、大会を自粛しないようアピール。10日には盛岡駅前で全国に大会開催を呼びかける映像を収録する。

  同協会によると、震災のため既に中止されたのは国際啄木学会(4月17日)、国際ロータリークラブ2520地区大会(4月23、24日)。延期されたのは全日本空道体力別選手権大会予選東北大会(4月10日)、日本鋳造工学会東北支部岩手大会(4月20、21日)。

  今後は参加人数約4千人の全国介護老人保健施設大会(7月27〜29日)、約5千人の全国生涯学習ネットワークフォーラム岩手大会(10月15〜17日)など中止7本、延期4本が発生する見込み。

  盛岡観光コンベンション協会の藤沢徹コンベンション係長は、「3月11日の地震で50日間新幹線が止まり、4、5月の学会が行われなかった。さらに秋口に向けてもキャンセルが発生し、期間短縮したり、盛岡市内から郊外に会場を移したり、無期延期などを含めて4万3千泊分が失われる見込み。それに伴い弁当、土産、飲食、観光、2次交通などが大きな影響を受ける」と話した。

  こうした自粛の中で人工知能学会(西田豊明会長)は6月1日から3日まで盛岡市のアイーナを会場に全国大会の開催を検討している。人工知能が復興と防災に果たす役割について論議し、パネルセッションや被災地ボランティアなどが考えられている。新幹線がきちんと動くことや、福島第一原発の事態がさらに悪化しないことなどの条件を付けて、開催を準備している。

  藤沢係長は「地元のためにやってくれるありがたい動き。震災の被災地で大会を開催するのも大きな巡り合わせで、特色のある有意義な論議ができるのではないか」と述べ、各界が防災や安全を追求する機会と認識している。

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