盛岡タイムス Web News 2011年 5月 12日 (木)

       

■ 〈東日本大震災〉被災地で温泉沸かし足湯 ラ・フランス温泉館など炊き出し

     
  足湯を満喫する大槌町の避難者  
 
足湯を満喫する大槌町の避難者
 
  紫波町のラ・フランス温泉館など県内外の3つの温泉施設が10日、避難所となっている大槌町の赤浜小学校で炊き出しなどのボランティアを行った。参加したのはラ・フランス温泉館のほか、富山県射水市の天然温泉海王、金沢市の湯けむり屋敷和おんの湯。普段から交流のある各施設が食事と温泉を提供する温泉施設の特徴を生かして避難者を喜ばせた。

  同日はラ・フランス温泉館が紫波もちもち牛コロッケとリンゴジュース、海王がラーメン、和おんの湯がカレーライスをそれぞれ提供。おいしそうなにおいに誘われて調理中から避難者が列を作った。出来たての温かい料理を食べた避難者は口々に「おいしい、おいしい」と喜び、家族分のコロッケを持ち帰る人もいた。

  濱田久喜子さん(79)、岩間義子さん(78)は「今はお店がなく、外に出て食べることがないので炊き出しは楽しみ。コロッケはサクサク、カレーも温かくておいしい。津波を忘れるくらいのおいしさ」と久しぶりに食べるカレーやコロッケの味に笑みを見せていた。

     
  カレーやコロッケなどの炊き出しを受け取る避難者  
 
カレーやコロッケなどの炊き出しを受け取る避難者
 
  午後からは海王が富山県から運んできた温泉を沸かして足湯のサービスも提供した。グラウンドに設置された2b四方の足湯装置には、保温効果のある強塩泉のお湯が張られた。避難者はひざまで浸した足がポカポカになってくると気持ちよさそうな表情を見せていた。この日は施設が持参した衣類や文具などの救援物資も配られた。

  ラ・フランス温泉館の千葉一成専務取締役は「もともと避難所に入浴施設はあるということだが、足湯は服を脱がなくても気軽にできる。少しでもホッとするひとときを感じてほしい。当施設も期限のない入浴券を持ってきたので、いつかうちの方にも来てゆっくりとしていっていただければ」と話した。

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