盛岡タイムス Web News 2011年 5月 22日 (日)

       

■ 「復興の浜」を持ち込む 地産地消フェスタ

     
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  復興支援・地産地消フェスタ(いわて生協主催)が21、22日、滝沢村のベルフ牧野林店特設会場で開かれている。盛岡広域のほか宮古、久慈、釜石各市からも20ブースが出店。被災からの営業再開をアピールしたり、来年の三陸産ワカメの出荷を消費者と約束する漁業者の姿があった。訪れた買い物客は地産地消を通じた復興支援への思いを共有していた。

 初日は雨だったが大勢の買い物客が立ち寄った。ステージイベントでは生協組合員や取引先が提供した品物を競りにかけ、生協の支援募金に寄付するチャリティーオークションや沿岸に向けた応援メッセージの寄せ書きコーナーがあった。

  出店ブースでは三陸海宝漬で有名な釜石市の三陸海鮮料理中村家の海産物を販売、宮古市の小笠原製麺所がゆでたて宮古ラーメンを450円で提供。金ケ崎町の水産卸会社メフレが山田町の丸一水産、宮古市の田老漁協と初日限定で真イカ鉄板焼きを200円、ホタテのバター焼きを100円で販売した。

  真イカは丸一水産が加工し、震災直後にメフレへ送ったため助かった宮古産。ホタテは青森産を500枚調達した。炭火を使って買い物客の目の前で調理し、会場に磯の香りが漂っていた。

  メフレの鈴木勝鮮魚課係長は「生産者、漁師から三陸産の海の幸を集め地産地消を通じていくらかでも力になれれば。県産が水揚げしていることを伝え、港と一丸となって取り組みたい」と調理に精を出していた。

  田老漁協青野滝養殖組合は生協に「産直アイコープ真崎わかめ」を提供している。海流の激しい外海で育てる人気のワカメ養殖も船や養殖施設が津波被害を受けた。組合員も9人が犠牲になった。

  山本泰規組合長は「新しいワカメを生産しようとした矢先に津波が来た。今年は皆さんに我慢してもらうが、来年から必ず提供したい」と買い物客と約束した。

  再開に向け、9月までに被災で破損した施設や漁港までの道路に堆積したがれきの撤去、漁船の確保を目標に掲げている。

  宮古市の元祖いかせんべい「すがた」(菅田正義代表取締役)は本店が津波で被災したが、20日に
営業を再開。

  菅田正徳ブランド推進室長は「通常1日8千枚焼くところを、いかせんべい1枚に絞って2〜3千枚からのスタート。従業員は震災前の半分まで再雇用した。県外に復興への気持ちを共有してもらうよう訴えたい」とPRする。

  フェスタ用の2日分100枚は午前中でほぼ完売。急きょ追加の電話を入れた。22日には東京でせんべい販売も行われるという。

  22日も盛岡広域、沿岸のブース出店のほか、震災直後に宮古市内の生協店舗営業ボランティアをした宮古高校の吹奏楽部の演奏会が正午からある。オークションや三陸鉄道オリジナルグッズ販売など多彩な催事がある。

  時間は午前10時から午後5時まで。

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