盛岡タイムス Web News 2011年 5月 29日 (日)

       

■ 〈写真集「南部馬の里」〜馬と人を見詰めて〉5 遠藤広隆 巡礼

     
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  朝のうちは雨が降っていた。まだ曇っているし道路もぬれている。鳥居の立つその道路脇でトラックがやってくるのを待っていた。

  放牧の日の朝だった。この日は農協の畜産係がトラックを出す。町内をめぐって馬をトラックに乗せて放牧場所まで運んでいくのだった。

  その馬小屋は、ビニールハウスの奥にある。その周囲には水仙が咲いていた。一番奥には神社があって、この道はいわば参道にもなる。だから鳥居が立っている。

  トラックが到着すると、馬たちは砂利道を通り、鳥居をくぐってからトラックに乗る。馬たちがここに戻ってくるのは秋も深まってから。心なしか馬たちが浮き立っているように見えるのは、年に2度の巡礼の旅だからなのだろうか。

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