盛岡タイムス Web News 2011年 5月 30日 (月)

       

■ 復興へ祈りの演舞 YOSAKOIさんさ

     
  華麗な演技で「復興東北」を強くアピールした青森県の「AOMORI花嵐桜組」(永瀬圭寄さん撮影)  
 
華麗な演技で「復興東北」を強くアピールした青森県の「AOMORI花嵐桜組」(永瀬圭寄さん撮影)
 

 第14回「YOSAKOIさんさ」(同さんさ実行委員会主催)が29日、盛岡市大通の路上を中心に、MOSSビル、盛岡駅前の滝の広場、肴町のホットラインサカナチョウ、パルクアベニューカワトクなど5カ所で行われ、6時間にわたって熱演が展開された。東日本大震災の復興を祈願。県内沿岸地区からの出演はなかったが、被災地の宮城県気仙沼市から1団体を含む県内外35団体がそれぞれの衣装で登場した。昨年より12団体減少したものの各団体ともアレンジしたソーラン節や鳴子の音を響かせながら、復興を祈願して演舞を見せた。雨にぬれながら体を張っての熱演に沿道の市民から惜しみない拍手が送られていた。

  大通会場のオープニングでは松田陽二同会会長が「今回の大震災で被害に遭った方々に心からお見舞いを申し上げたい。毎年出場してくれる三陸地区の団体が来られなかったのは残念だが、その分も頑張って踊ってもらいたい。明るく元気に汗を流して」と大会宣言した。

  盛岡大学生25人による「盛岡大学もうかの星」は赤の法被を着て、うちわを持って登場。ソーラン節の音色をバックに若さいっぱい飛び跳ねて元気な演舞を見せた。同大4年の北嶋千鶴さんは「4年間参加して今年が最後。今年は大震災があった特別な年。被災地の方の復興を思い踊った」と汗びっしょり。

  毎年参加している盛岡市のYOSAKOIチーム鴒(せきれい)は35人が群青の衣装をまとい、さんさ踊りを取り入れながら雨の中を熱演した。代表の伊勢理恵さんは「盛岡は幸い被災せずこうして参加することができた。とても感謝している。けれど沿岸部は被災した。毎年参加しているチームが来られなかった。そのことを忘れず踊った」と雨で顔をぬらした。

  気仙沼市からは「祭りや」が参加した。赤と白のコスチュームを着た15人が踊り始めると、沿道の観客も静まりかえり左右に激しく揺れ動く演舞をじっと見ていた。演舞が終わると万来の拍手が沸き起こった。リーダーの小山ひとみさんは「メンバーの中にも被災した人が多く参加するかどうか迷った。でもこのままではいけない。1歩前に出なくてはと思い盛岡に来た」と言う。

  一番前で踊った畠山未希さんは「家が流され、今も(自宅は)ない。でも踊りたかった。盛岡で踊れてうれしい」と汗をふいていた。

  吉田莞爾同会実行委員長は「きょうはさまざまな思いで集まり元気に踊ってくれた。大通で続けてきてよかった。多くの団体が参加してくれた。大通から元気を発信したい。内陸部が頑張らないと」と各団体の演舞を見守っていた。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします