盛岡タイムス Web News 2011年 6月 1日 (水)

       

■ 〈潮風宅配便〉50 草野悟 青空市、女将さん奮闘記

     
   
     
  5月29日、グリーンピア田老の仮設店舗で「青空市」を開きました。すべて無料のフリーマーケットですが、食器や台所用品、生活用品に絞ったものです。仮設住宅へ入居しますと、私の家のアナログテレビより立派なデジタルテレビや大型冷蔵庫、洗濯機など備え付けられております。が…しかし毎日の生活に必要な食器や湯のみ、ポットやお皿などは自分で用意しなければなりません。

  田老の仮設住宅から宮古へ買い出しに行きますと、バス代往復1500円、時間も片道1時間かかってしまいます。お年寄りの方にはとてもつらい買い出しになります。

  つなぎ温泉の女将(おかみ)さんたちや盛岡の熊ケ井旅館の女将さんがせっせと全国の仲間から集めてくれました。中型バスに1台分、乗用車3台に積み込んで、いざ早朝盛岡を出発しました。化粧の長い女将さんたちは4時ごろ起きたようです。それでもいざ始まりましたら、威勢よく、元気よく、てきぱきと美しく動きます。

  「おわんありますか」「お皿がほしい」とお客さんたちが所狭しと並べられた食器類を探します。「はーい、こっちにありますよ〜」と女将さんたちが汗だくになって働いています。急須がなくてお茶が飲めなかったおばあちゃんも急須が手に入りました。よかったですね。
     
   
     

  あいにく小雨模様の中、長い列を作って待っててくれた避難所の皆さん、お待たせしましたが最後までとても喜んでいただきました。熊ケ井旅館の「大ちゃん」も汗だくです(太ってますが)。三陸鉄道を勝手に応援する会の会員と合わせて30名ほどの応援部隊。5000個ほどの応援物資が1時間30分ほどで完売です。

  協力いただいた仮設店舗の皆さん、ありがとうございました。田老地区はほとんどなくなってしまった町で、仮設店舗の方々もお店をすっかり失ってしまいました。少しでも早く復興してほしいと願うばかりです。
(岩手県中核観光コーディネーター)

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