盛岡タイムス Web News 2011年 6月 6日 (月)

       

■ 復興みこしが練り歩く 大盛岡御輿祭に担ぎ手、県内外から1000人

     
  盛岡市の大通を練り歩く大神輿の担ぎ手ら  
 
盛岡市の大通を練り歩く大神輿の担ぎ手ら
 
  三陸沿岸部の復興を祈願し盛岡から元気を発信しようと、第23回大盛岡神輿祭〜復興みこし(同祭実行委員会主催)が5日、盛岡市大通を舞台にエネルギッシュに行われた。参加したのは大人神輿5基、子ども神輿1基で、例年の半分以下となったが、被災地の沿岸や秋田、青森など隣県、首都圏からも担ぎ手が駆け付けた。65団体から総勢約1千人を数えた。復興みこしの幟(のぼり)を掲げ「せいやそいや」「わっしょいわっしょい」など威勢のいい掛け声とともに復興を祈願。募金活動をしながら北東北一の繁華街、大通を練り歩いた。

  89年に盛岡市制100周年を記念してスタートし今年で23回目。開会式は快晴の下、盛岡市内丸の桜山神社境内で行われた。復興を祈願したあと鈴木稔同会委員長があいさつ。「岩手県をはじめ東日本はかつてない大震災をこうむった。内陸部は比較的被害は少なかったが、沿岸部は大変悲惨な状況。当祭り仲間も被災した」

  「こんな状態では今年はできないと思っていた。しかし、被災した仲間からぜひ実行をと依頼され、できる限り担ぎ手として参加したいと言われて復興みこしとして実施することにした。絆を大事にし盛岡から元気を発信したい」と熱いメッセージを伝えた。

  同祭大会名誉会長の谷藤裕明市長は「まだまだ大変な状況ではあるが、まずは内陸部から沿岸部に元気を届けなければならない。今年は大変役割が重い祭りとなるが、どうか熱い思いと願いを忘れず、復興に向け一糸乱れずに担いでもらいたい」と担ぎ手を激励した。

  サンビル前にはみこしが用意され、青や黒、黄色、紫など色鮮やかな、はんてんを着た担ぎ手が交互に担いだ。沿道にはみこしの関係者や子どもたちの家族、市民らが詰め掛け、声援を送っていた。

  担ぎ手らは威勢良く掛け声を出したり、顔を真っ赤にしながら互いに競う合うように力いっぱいにみこしを担いでいた。みこしが大通2丁目の交差点付近に来ると、沿道は見物の市民らでいっぱい。担ぎ手らに惜しみない拍手が送られていた。久々の晴天で大通には買い物に来た家族連れらも多く、熱気のこもった神輿を眺めていた。

  荻野哲郎釜石市大渡祭典委員会会長は「仲間の多くが被災した。私はどうにか無事だったが神輿は海水に浸かった。まだ直していない。今回は数人だが参加することにした。こんなに歓迎されありがたい」と練り歩いていた。

  野田村の下向賢さんは「家が高台にあり助かった。仲間の多くは被災した。まだ復興までは時間がかかろうが気持ちはなえてはいけない。内陸が頑張れば沿岸も心強い」と気合を入れて担いでいた。

  子ども神輿はみちのくみどり学園の生徒、職員で担いだ。子どもたちが募金活動をした。

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