盛岡タイムス Web News 2011年 6月 16日 (木)

       

■ 〈芸能ばんざい〉29 飯坂真紀 大宮さんさ踊り

     
   
     
  3・11東日本大震災を受けて、岩手県では沿岸内陸を問わず多くの祭り・イベント・各種の公演が中止となった。そんな中、割に早い段階で「盛岡さんさ踊り」の開催決定が知らされてほっとした市民は多かっただろう。そんなさんさ好きの方に今回の催しをご紹介したい。

  盛岡市中ノ橋通プラザおでってでは、19日の日曜日に「おでって藝能館〜盛岡から勇気と祈り〜」と題した公演がある。このほど県指定無形民俗文化財となった大宮さんさ踊り保存会と、雫石町無形民俗文化財の西根念仏剣舞保存会が上演する。

  先頃、大宮さんさ踊り保存会の藤原仁右衛門さんがお亡くなりになった。多くの方がご存じの通り、盛岡さんさ踊りの立役者のお一人である。2006年には盛岡さんさ踊り第4の踊りを創作され、福が訪れるように「福呼(ふっこ)踊り」と名付けられたが、こんな状況になると「復興踊り」とも聞こえる。口で言うほどには簡単でない復興、祖父母の代から体に浸みてきた踊りであり太鼓の音はその復興のエネルギーを醸し出すだろう。

  宮古街道や野田街道を通じて、内陸のさんさ踊りは沿岸にまで伝わって行った。長い時間のうちには、海の町から盛岡へ返って来たさんさ踊りもあった。

  今回、出演芸能団体からは「こういう時に有料の催しでは心苦しい」という意思表示が出され、主催者の気持ちとも通じ合って入場料は無料となった。

  会場には募金箱を設置する予定だそうだ。念仏剣舞の鎮魂の踊り、そして復活のさんさ踊りに加え、久しぶりに「盛岡万歳」が演じられる。今を生きていく力を皆で分かち合いたい。

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  「おでって藝能館〜盛岡から勇気と祈り〜」19日(日)、盛岡市中ノ橋通プラザおでって3階おでってホール午前10時30分〜(開場は10時)。

  震災復興支援の募金箱が設置されます。ご協力をお願いします。

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