盛岡タイムス Web News 2011年 7月 22日 (金)

       

■ 桜山将来像を盛岡市が白紙撤回 地元と協議の場設定へ

     
  鈴木部長ら市側(写真右奥)から説明を聞く地元住民ら  
 
鈴木部長ら市側(写真右奥)から説明を聞く地元住民ら
 
  盛岡市は21日、昨年9月末に公表した桜山参道地区の将来像(整備計画案)を白紙撤回すると地元に伝えた。同日、地元の内丸第2町内会(高橋司会長)と東大通商業振興会(颯田淳会長)に「昭和の風情を残す商業地区として、維持する必要がある」と説明。計画の策定、まちづくりを進めるため協議の場の設置を申し入れた。地元はこれを受け入れた。

  説明には、所管する都市整備部の鈴木幸雄部長、藤島裕久次長、今野孝一公園みどり課長ら4人が出席。市は6月3日、両会長あてに谷藤裕明市長名で協議の申し入れに関する文書を手渡した。地元側はこの内容を協議するため21日に臨時総会を開き、鈴木部長らに出席してもらった。

  市側は基本的な考え方として「桜山参道地区は古くからの懐かしさと温かさを持った昭和の風情を残す商業地区として、中心市街地活性化にも大きな役割を持っており、この機能を維持する必要がある」と説明した。

  将来像では地区内に勘定所風建物、土塁などを整備し、現在立地する飲食店街の多くを将来撤去する方向性が示された。地元では市内だけでなく全国から3万3千筆を超す署名を集め、今年3月9日に将来像の白紙撤回と用途地域を商業地域にするよう谷藤市長に陳情、市議会へ請願を提出した。

  その後、震災が起き、請願は継続審査になったが、6月定例会で不採択とされた。一方、今回の市側の申し入れでは陳情を踏まえ、白紙撤回と商業機能の維持について、地元の要望を受け入れた。

  文化庁補助で策定する史跡盛岡城跡保存管理計画については、今年度まで期間を延長。史跡と商業機能が共存共栄するよう地元と話し合いを継続し、具体的な内容を詰めていく考えも示した。

  鈴木部長は冒頭、「計画案の提示が唐突だったこと、内容についての説明が不十分だったこともあり、結果的には皆さんにご迷惑をかけた」と陳謝。藤島次長は「進め方について、われわれも反省すべき点が多々ある。真っさらな状態で話し合い、合意形成を持って進めたい」と訴えた。

  地元からは約50人が参加。当初の将来像や市の進め方に対して依然として根強い反発、懸念も見られた。

  その後の臨時総会では市長の申し入れについて応じることで一致。市との協議については当面、両会役員が対応することを確認した。高橋会長は協議内容については全員に周知すると約束した。

  颯田会長は「市の申し入れはわれわれが望んだ点と一致している。昨年の1回目の申し入れは内容があいまいだったが、市側の方針転換があった。話し合いで合意を得て進めていく、本当にここからがスタートライン」と話していた。

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