盛岡タイムス Web News 2011年 8月 10日 (水)

       

■ ウィズビルを解体へ 河南の集客拠点として42年

     
  8月いっぱいで閉鎖され解体が決まったウィズビル(盛岡市中ノ橋通1丁目)  
 
8月いっぱいで閉鎖され解体が決まったウィズビル(盛岡市中ノ橋通1丁目)
 
  盛岡市中ノ橋通1丁目のウィズビル(WITH MORIOKA)が老朽化のため8月いっぱいで閉鎖され、解体されることが決まった。同ビルを所有する光商事(佐古速人社長、本社同市)によると、来年の1月末までには更地とし第三者に売却する。かつては最先端をいくファッションブランドや大型スーパーが入居し、河南地区の集客拠点となっていた商業ビル。当時のにぎわいを懐かしむ声もあり20日と21日には大感謝祭を開く。周辺は、たびたび再開発が話題に上っており、今後の土地活用も注目を集めそうだ。

  感謝祭はウィズ盛岡1階と屋外駐車場を会場に開催。フリーマーケットや屋台の出店のほか、ビル2階の古着専門店「ハンジロー盛岡店」の大放出セールを実施する。ビルがオープンし、にぎわった70年代から80年代にかけての写真なども展示。市民の思い出をメッセージボードに書き込んでもらうメモリアルイベントも同時に実施する。

  盛岡バスセンター向かいにある「ウィズビル」(光ビル)は1969年6月に完成。鉄筋コンクリート造地下1階、地上9階建て。敷地面積は1138平方b。地元小売店や百貨店などが入居していた。73年7月には、仙台市に本社を置く大型スーパー「エンドーチェーン」が出店、河南地区の商業拠点としてにぎわった。

  しかし、91年にエンドーチェーンが閉店。92年4月にWITH・MORIOKAがオープンし、ファッション系の小売店やパチンコ店が入居した時期もあったが、現在は光商事の事務所と同社が経営するハンジロー盛岡店が入居するのみとなっていた。同社は3年前に、本社機能の柱となる商品部門と流通部門を東京へ移転しており、盛岡には従業員12人が残るのみ。ビル解体後、ハンジロー盛岡店は菜園地区に移転して営業を続ける。

  同社の鷹橋康一経理部兼店舗開発部長は「ビルの老朽化が進み、震災の被害もあった。アパレル業界は、肌で流行を感じる必要があり、本社機能は東京に置いたほうがいい」とビル解体の理由を説明する。

  中ノ橋通1丁目を中心とする地区では地元商業者らが、まちづくり協議会を設立し、地域の一体的な再開発を構想している。再開発への協力は、売却先の第三者にゆだねられることになる。

  中ノ橋通1丁目町内会第4区長の藤澤範明さん(53)は「かつては流行の最先端をいく商業ビルで、ファッションブランドも充実していた。ボウリング場や不二家のレストランがあった時代もあり、アイドル歌手が巡業に訪れていた記憶もある」と当時を懐かしむ。現在は、同じ地域にある中三盛岡店も休店しており「地域の核となる商業施設が一日も早く立ち上がってほしい」と願う。

  大感謝祭を運営する企画会社・のびあの高橋真樹さん(46)は「エンドーチェーンがあり、昆虫展が開かれたり、森の仲間たちのグッズが配れたりした当時のことをよく覚えている。盛岡で暮らしてきた人間にとっては思い入れのあるビル。昭和の一つの風景を惜しみながら、お別れをする2日間にしたい」と話す。

  大感謝祭は20日が午前9時から午後4時まで。21日が午前9時から午後3時半まで。屋内外に60区画のフリーマーケット、出店の出店スペースを用意しており、出店者を募集している。1区画1日1千円。応募者多数の場合は2日間の出店者を優先。申し込み問い合わせは、のびあ・高橋さん、電話019-681-1919へ。

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