盛岡タイムス Web News 2011年 9月 7日 (水)

       

■ 〈知事選終盤の情勢〉達増氏が優勢 高橋氏追う

 無所属4人による知事選は11日の投票に向け、終盤に入った。盛岡タイムス社が3〜5日に盛岡市内の有権者へ行った電話調査と取材情報を基にした情勢は、現職達増拓也氏(47)=民主推薦=が知名度と民主党の組織力を生かした活動量などで優勢に戦いを進める。元県議の新人高橋博之氏(37)が追う展開で、いわて復興県民の会に参画する県議選候補と連動しながら全県への浸透を図っている。いわて労連議長の新人鈴木露通氏(60)=共産推薦=は共産党支持層以外への支持はまだあまり広がっていない。会社役員の新人芦名鉄雄氏(66)は4年前と似た情勢だ。電話調査では3割以上が投票態度を決めていないか明らかにしておらず、特に沿岸被災地では流動的な要素を抱えており、各陣営はこれまでの情勢を踏まえ残り4日間、無党派層への働き掛けや投票参加の呼び掛けなどに全力を挙げる。

  達増氏は8月上旬から再始動し、告示直前から本格化。告示後は沿岸被災地にいち早く入る遊説を組み、2巡目以降は地域的な補いや小まめな街頭演説に力を入れた。推薦を含めた民主の県議候補32人と連動した選挙戦を展開。3巡目に入っているが、復興の方向性などを示しながら、有権者の関心を呼び起こし、1期目の実績を評価する手応えを感じている。

  盛岡では衆議院議員時代からの支持も厚く、民主支持層の8割以上を固めた。自民や公明、社民の支持層にも食い込んでいる。無党派層の支持も集め、幅広い年齢層から支持を得ている。女性からの支持が高い。目標とする前回選の得票率61%超えに向けた取り組みとともに、3巡後は県議の選挙区情勢を見ながら連動を一層強めていく。

  高橋氏は出馬表明が7月末となり、県議選の選挙区だった花巻以外の知名度は低く、出馬表明後、いわて復興県民の会に参画する自民、地域政党いわて、社民の県議選候補や現職、自民の鈴木俊一県連会長らの支持層を中心に浸透を図っている。告示前に盛岡〜一関間100`を縦断し、告示後は沿岸全市町村の250`を縦断中。徒歩による移動と辻説法で現場重視の姿勢を強調し、内陸とを行き来しながら支持拡大に努めている。

  盛岡では知名度がほぼゼロからのスタートだったが、県議時代に立ち上げに参画した地域政党いわてや自民の県議候補との連動や演説などで支持を獲得している。ただ両党の支持者をまとめきれておらず、支持拡大に県議候補との連動を強化していくとともに無党派層への浸透を図る。女性よりも男性からの支持が多く集まっている。

  鈴木氏は擁立母体の明るい民主県政をつくる会の県内10地域に築いた地域の会、参画し推薦する共産の地方議員団や地区委員会を土台に各地での遊説を展開。県内1巡を終え、2巡目に入っている。同党の県議候補と連動も進められ、4日に来県した志位和夫党委員長とともに盛岡、奥州、一関で広く街頭から訴えた。終盤は政策ビラを活用し、内陸部の特に同党県議候補のいる選挙区を重点に、県議無投票の地域での票の掘り起こしを図る。

  盛岡では同党支持者の大半の支持を固めたものの、無党派層などへの浸透がいまひとつ。無党派層などへの働き掛けのため、県が策定した復興計画への対案と脱原発発信といった具体的な政策を街頭演説などを通じて広く県民に訴え、政策の違いを鮮明にして票の上積みを図っていく。

  芦名氏は実質、一人での選挙戦。盛岡市を拠点に県内各地に遊説に回っており、4年前の前回選に比べ、盛岡周辺以外の活動量は減らしている。特に沿岸被災地への遊説は抑え、期間中に各市町村を一度回る程度にとどめる。

  前回に続いての出馬で、盛岡でも一定の知名度はあるもの直接的な支持の広がりはみられない。震災対応を含め、県行政の転換を訴えているが、現県政への批判票を取り込めていない。


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