盛岡タイムス Web News 2011年 9月 25日 (日)

       

■ 「野党との折り合いがカギ」 本県視察の民主・前原氏、復興11兆円補正で

 民主党の前原誠司政調会長が24日来県し、釜石市などを視察したあと盛岡市で達増知事、民主党県議団と懇談した。前原政調会長は国の3次補正について約11兆円の政府原案の規模を示し、早期の成立と執行による震災復興への意欲を示した。「政府原案が出て党の要望、被災地自治体の要望を加味した詰めの作業をしている。大事なポイントは与野党協議がどのくらいかかるか。政府与党は一体で、案を詰めるのは時間がかかると思わない。野党の皆さんの要望は、われわれもある程度理解するつもりだが、どう応え、折り合うのにどれだけ時間がかかるか」と述べた。

  前原政調会長は党の震災対策本部の議員団とともに来県。県庁で達増知事に対して、「野田政権発足後間もないが現在、第3次補正の最終段階。先週は福島と宮城を訪問した。東日本大震災の被災県の要望をしっかり組み入れた形で作業したい思いがある。先ほどは釜石市長、大槌町長から要望を承った。忌憚(きたん)なく意見交換し、要望をうけたまわりたい」と述べた。

  達増知事は「被災者から感謝の言葉をもらうのは、個人や県だけというより、国、市町村、ボランティアなど広く公全体に対する感謝で、同時に期待が大きい。県は補正予算、復興計画を組んでいるが、沿岸は経済的にも財政的にも脆弱(ぜいじゃく)な地域で、県や市町村の対応を超える被害を受けている」と述べ、「国は早急に第3次補正予算と24年度概算要求に向けて、国費による充実した支援と地方負担分を含む復興財源の確保をいただき、強力な復旧復興対策を」と要望した。

  民主党県連の佐々木順一幹事長ら県議団と懇談したあと、前原政調会長は「地域の皆さん方は力強い声だった。傷跡は残っているが、そういった思いに対応するため国が全力を挙げて戦い、災害に勝つ新たな地域づくりにともに頑張る。達増知事からは要望されたのは所要額をしっかり確保してほしいと、24年度予算について承ったし、使い勝手の良い交付金の要望をいただいた。農林漁業、中小企業の産業の復興を仕上げる諸施策を国が責任を持ってやってもらいたいと。今は3次補正の編成作業の最終段階で、政府からは原案をもらい、われわれ政府と打ち返しをしながら中身を詰めている」と述べ、県の要望を反映させる考えを示した。

  県からは▽復旧復興のための事業は国費による力強い措置を基本とした事業の創設▽早急な追加予算の措置▽復興特区制度の早期実現▽復興一括交付金などにより地方が創意工夫できる仕組みの創設▽復興に要する費用の地方負担分への財源措置の充実確保|などを要望した。

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