盛岡タイムス Web News 2011年 12月 10日 (土)

       

■ 5年前の夢よ再び 盛商サッカー、成長続けるチーム力

     
  照明のともるグラウンドで練習する盛商サッカー部  
  照明のともるグラウンドで練習する盛商サッカー部  
  盛岡商業高校サッカー部は30日に開幕する第90回全国高校サッカー選手権大会(日本サッカー協会など主催)に出場する。第85回大会で優勝して以来5年ぶり16回目の出場。チームは20日に盛岡を出発し、静岡県や関東で合宿を張り大会に臨む。初戦は31日、近畿大学附属高校(大阪)と千葉県柏市の柏の葉公園総合競技場で午後0時5分キックオフ。

  選手は放課後や休日を中心に練習を重ねている。遠野に7|1の歴史的大勝を収めた県大会決勝。その後は11月末から12月初旬にかけて期末試験や修学旅行、サッカー部も新チームの新人戦出場などあわただしく過ごしてきた。照明のともるグラウンドでは選手たちが寒さに負けず練習に没頭。太田浩史監督の厳しい檄が飛ぶ中、ミニゲームなどで実戦感覚を磨いている。

  圧倒的な力で県大会を制した盛商。その特徴は「走力」と「足元の精度」を高いレベルで両立させていることにある。

  ベガルタ仙台へ入団内定している藤村慶太主将(3年)、U|16日本代表選出経験を持つ谷村憲一(2年)を中心に技術を持つ選手が多い。県の決勝では雨に苦しむ遠野に対し、盛商は高い精度でロングボールを使いチャンスを作った。谷村は「足元の技術は負けない」と自信を見せる。

  そして盛商の選手は走る。前線の花坂直人(同)、豊岡勇気(3年)は序盤から相手守備と駆け引きを続け、佐々木海人(2年)、村田洸(3年)の両サイドハーフが長い距離を駆け上がるのはおなじみの光景となっている。チーム1の技術を持つ藤村主将も「チームの自慢は走力」と強調。齋藤重信総監督は「足元の精度がある分、走るロスが少ない。ただ走るだけでなく、速さとタイミングまで判断できる」と秘訣(ひけつ)を明かした。

  走るサッカーと聞いて思い出すのは5年前の盛商。藤村健友、林裕介らを擁して全国を制覇したときも選手たちはピッチを縦横無尽に駆け巡った。全国で一番走り栄冠をつかんでから5年。当時を知る齋藤総監督は「攻撃力はあのときより上」と現在のチームに自信を見せる。

  守備も負けない。守備の要であるゴールキーパーの乳井翼(同)とセンターバックの久保海都(同)はレイソルSS盛岡(現レノヴェンスオガサFC)時代からのチームメートで、連携と信頼は十分。「ほとんどの試合でバランスが取れていた。ディフェンスラインも安定していた」(乳井)、「後ろからどんどん声を出したい」(久保)と攻撃を支える自負を持つ。

  対戦相手の近大附は今年の高総体ベスト8の大阪桐蔭を破り出場する。島津虎史コーチ(グルージャ盛岡)は「とにかく頑張って守る。10番の個人技があるのでカウンターに怖さがある」と分析する。

  プリンスリーグでは好成績を残し、毎年のように選手権の本命とされた盛商。ここ数年は選手権に縁がなく、現在の選手は選手権を経験していない。太田監督は「5年ぶりとか16回目とか言うが、選手は初出場。しっかり調整させたい」と指導に熱を込める。

  藤村主将は「チームとしては練習から雰囲気よくできている。盛商のサッカーは攻撃が特徴なのでどんどん前に行きたい。初戦を物にして、一戦一戦大事に戦っていきたい」と意気込みを語った。

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