盛岡タイムス Web News 2011年 12月 23日 (木)

       

■ 〈潮風宅配便〉79 草野悟 山田牡蠣小屋応援

     
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  ソウルオブ東北「岩手食産業復興プロジェクト」の第2回目を、復活した山田の牡蠣(かき)小屋で行いました。プロジェクトに登録している全国の一流シェフが、町の名物を作ってレシピをプレゼントしていくという企画です。

  12月18日は、晴天ながら風の強い寒い一日でしたが、大勢の人たちが試食会に駆けつけてくれました。下ごしらえの準備をしていますのは、テレビや雑誌の料理番組で人気の、「近茶流嗣家 柳原料理教室」の家元、柳原尚之さんという若干31歳のイケメン先生です。

  写っていませんが、牡蠣小屋のお母さんたちがカメラ片手にそわそわと周囲を取り囲んでいます。頭が低く優しい話し方にメロメロです。

  一緒に準備をしているのは、山田町の料理人さんたちで全員大きな被災をこうむった友人たちです。人気の釜揚げ屋の川村さん。三五十の大杉さん兄弟。開店予定が3月12日で店を新築していたイタリアレストランの駒場君です。

  4人とも店は消滅し心にも大きな痛手を受けました。柳原先生と一緒に下準備を緊張しながら取り組んでいました。目をピカピカと光らせていた駒場君。再び復活する勇気が生まれたようです。

  京都の料理界の大御所からいただいたレシピを見て、再び麺づくりに取り組んだのは釜揚げ屋の川村さん。「山田の海草を練りこんだ細打ちの麺が絶対合う」と徹夜で作業です。

  前日からの下準備も終わり、いよいよ本番です。川村さんの麺はおどろくほどレシピのソースにマッチし、山田湾の素晴らしい牡蠣を主役に押し上げます。試食いたしました私の舌は8ビートのドラムロールです。これが牡蠣焼きそば?と従来の概念を全く超えてしまい、完全に陶酔状態です。名づけて「山田湾焼きそば」短縮して「湾やき」としました。

  山田湾の貴重な生牡蠣1000個、観光協会の皆さん、町の鈴木隆康さん、ありがとうございました。200人の方々への試食会も大好評で終了いたしました。何より被災者の山田の若きシェフたちの目が輝き始めたことが大きな収穫です。それにしても…うまかった。

(岩手県中核観光コーディネーター)

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