盛岡タイムス Web News 2012年 2月 6日 (月)

       

■ 中心市街地どう導く 盛岡市の活性化計画残り1年余、「数字」の現実

 盛岡市中心市街地活性化基本計画は、2013年3月の計画期間まで残り1年2カ月となった。市商工課によると、数値目標の達成状況は最新値2009年度に対して、エリア内の小売年間販売額が83・5%と基準年の07年度を下回ったほか観光客入れ込み数、エリア内の歩行者・自転車通行量とも苦戦。新年度上半期には計画の1年延長か新たな計画を策定するか検討される。

  小売年間販売額を見ると、基準の07年度816億5900万円が09年度に725億7500万円に減少。達成率は88・9%だった。最終年度12年度の目標は869億3900万円と設定している。

  盛岡市街への観光客入れ込み数は07年度365万人が09年度357万人で達成率97・8%。目標372万人に対しては96・0%にとどまる。

  歩行者・自転車通行量については07年度5万260人が09年度4万8822人に減少し、達成率97・1%。目標5万1千人に対しては95・7%だった。

  一方、市全体の人口が減る中、エリア内人口は09年度1万4347人に対して今年度215人増えている側面もある。盛岡駅西口や盛南開発地区がエリアの対象外にもかかわらず、健闘している。

  計画は08年7月からスタート。エリアは盛岡駅から盛岡城跡公園、八幡など河南地区を含む面積218f。事業数は市40、民間25の計65事業で、ハードが16事業。昨年3月までに3回の計画変更が行われている。

  現在までに6事業が完了、実施中が41事業、未完了が18事業。もりおか歴史文化館や盛岡駅東西自由通路「さんさこみち」、クロステラス盛岡、通称八幡町通りなどのハード事業が完了している。

  事業化が遅れているのは肴町4番地区のマンション整備、中三盛岡店の都市型複合ビル化、盛岡バスセンター再整備の3件。マンション整備は昨年起工され、計画期間内の完成を目指している。これとは別に解体中の光ビルにはマンションの建設計画も出ている。

  改正中心市街地活性化法の施行により、これまで全国105市が国から基本計画の認定を受けた。人口集積で目標を達成した事例もあるが、多くは目標達成に苦慮。計画期間終了後は別の道を探る市もあるという。

  市商工課の沼田秀彦課長は「2012年度の計画期間内に事業ができるかどうか。認定以来の事業効果を検証し、状況確認しながら新しい計画を作るか。内閣府は計画の1年延長を認めており、今秋までに方向性を見いだしたい」と話している。延長の場合も国との協議が必要になる。

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