盛岡タイムス Web News 2012年 2月 10日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉85 草野悟 沿岸の復旧工事に休みなし

     
   
     
  気温マイナス18度。106号線の区界は連日最高気温が零下となり、道路はツルツルです。区界から宮古へ向かう道は、60`くらいずーっと下り坂になります。至るところで道路の復旧工事と沿岸に向かう工事資材の輸送車両で渋滞が続いています。

  車間距離を十分取りませんと、スリップ追突の危険が増します。どこかに必ず事故車があります。緊張の連続で、運転しながら「バスにすればよかった」と独り言。後続車の四輪駆動車がぴったりくっつきますと「どこでパスさせようか」とはらはらドキドキ。なかなか十分な路肩がありません。こんな緊張の連続ですから、宮古へ着いたときはクタクタです。

  沿岸部の工事は、この極寒に関わらず連日猛烈な勢いで進められています。日本の底力を感じますが、実は復旧、復興計画のほんの数パーセントに過ぎません。基礎的工事が大部分ですから、生活に関わる復旧はまだ先になります。それでも大勢の工事関係者や研究機関、コンサルタントの方々が結集していますから、ある意味にぎわいとなっています。

  先日、吉浜の民宿で工事関係者と一緒になりました。「ご苦労様です。寒い中大変でしょうね、何が一番困りますか」と唐突に聞きましたら、「昼がつらいですね。あんまり食堂がないのでいつも混んでいますから、昼の時間が無くなってしまいます。だからついコンビニ弁当になってしまいます。」とのお答えでした。

  民宿に夜帰ってくると、温かいみそ汁とおいしい魚が何より楽しみとも言っていました。沿岸の民宿の心意気ですね。それでも大幅に宿泊施設が不足しています。被災した大型ホテルも再開に向けて動き出しています。

  「もうかって仕方ない」と工事関係者幹部の声も聞きました。眉をひそめましたが、そんな人はどうでもいいのですが、現場で働いている方々こそ、自衛隊、警察の次の大事な方々です。全国各地から結集してくれている皆様、どうぞ岩手をよろしくお願いいたします。
(岩手県中核観光コーディネーター)

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