盛岡タイムス Web News 2012年 2月 12日 (日)

       

■ 〈詩人のポスト〉蟹沢小陽子 冬明け

 
犬の毛、冬毛
もさもさのところを、むしむしむしる
嫌がるけれど、もう春
適当に放ると、土に還って肥料になる
その
前に、雀が犬の毛をくわえて
飛び去っていく
「断熱材ですな」
呟いたが、雀、私をむし
犬も私をむし
春が始まる、生まれていく、捨てられて
だから余りなく始まる



本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします