盛岡タイムス Web News 2012年 2月 14日 (火)

       

■ 世界遺産「平泉」に認定書 ユネスコ事務局長から

     
  イリーナ・ボコバ事務局長(中央)より世界遺産認定証を受け笑顔をみせる達増拓也知事(右から3人目)と菅原正義町長(同2人目)  
  イリーナ・ボコバ事務局長(中央)より世界遺産認定証を受け笑顔をみせる達増拓也知事(右から3人目)と菅原正義町長(同2人目)
 
  「平泉」の世界遺産認定書授与式は13日、平泉町の平泉文化遺産センターで行われた。世界遺産を統括する国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリーナ・ボコバ事務局長が来町し、達増拓也知事と菅原正義平泉町長に認定書を手渡した。ボコバ事務局長は「平泉の建築や庭園には安らぎが満ち満ちている」と評価し、登録を祝った。

  会場には森ゆうこ文部科学副大臣、浜田和幸外務政務官のほか、ユネスコ関係者や地元代表ら150人が出席した。東北復興のシンボルとして期待されるだけにマスコミの取材陣も多く詰め掛けた。

  授与に先立ち、森副大臣は「(『平泉』は)わが国のみならず世界の財産として伝えていかなければならない。文部科学省として、その保護に全力を尽くす。さらには、この登録が東日本大震災の復興の光となることを祈っている」とあいさつ。浜田政務官も祝辞を寄せた。

  登壇したボコバ事務局長は「浄土を表す平泉の建築や庭園には、静かな安らぎが満ち満ちている。これは東日本大震災で東北の人たちが受けた深い傷と対極にあるものだ。だからこそ、平泉の世界文化遺産登録は大切。日本国に対し祝意を表したい」とスピーチ。平泉の文化遺産については「われわれ人間と自然がいかに接していかなければならないかをあらためて問うものであり、(平和を望む)希望と連帯のメッセージであると思う」と評価した。

  ボコバ事務局長から認定書を受け取った達増知事は「平泉の世界遺産登録は、東日本大震災津波からの復興の中で大きな誇りと勇気を与えてくれた。平泉の持つ人間の尊厳の尊重と、自然への畏敬の念を忘れないことは復興の理念に通じる」とし、平泉造営の精神を持って震災復興に尽力することを誓った。

  菅原町長は「本当に感激している。平泉は戦乱で荒廃した人心を復活させた聖地。私たちは平泉が絶対の平和主義の産物であることを誇りに思っている」と述べ、「登録が被災地の人たちの励みになっていることを重く受け止め、確実に未来へ引き継ぐ使命を自覚しつつ広く世界に発信していきたい」と力を込めた。


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