盛岡タイムス Web News 2012年 2月 17日 (金)

       

■ オール岩手の復興を 県議会2月定例会で知事が所信表明

     
  演述する達増知事  
 
演述する達増知事
 
  県議会2月定例会は16日招集され、達増知事が今後の県政運営方針について所信を表明した。復興元年と位置づける今年。震災復興を軌道に乗せ、加速させる年となるよう、復興に向けた取り組みの推進を第一に県政運営に当たる姿勢を強調した。東日本大震災津波発生後の新たなつながりや絆、発揮された県民の底力といった言葉を用い、「県民とともにオール岩手による復興を強力に推進していく」と訴え、復興への参画を求めた。

  達増知事は「1に復興、2に復興、3、4がなくて5に復興。復興は被災者、県民、それぞれ直面する課題に応じて多くの分野に及ぶものをきちんと述べて、それぞれに関係する皆さんの頑張ろうという力、希望につながっていくように」(16日記者会見)との思いを込め演述に臨んだ。

  発災1年目となる3月11日の陸前高田市での追悼式典では「犠牲になられた方々を追悼し、犠牲者のふるさとへの思いをしっかりと受け継ぎ、県民が心を一つにして、復興に向けた決意を新たにする」とし、哀悼の思いを復興の起点にすると改めて強調した。

  未曾有の被害をもたらした大震災の中で昨年「かつてない底力の発揮と、かつてない連携、協働の輪の広がりによって、復旧・復興に向け力強く第一歩を踏み出した年」と復興への基盤を指摘。

  今後の復興では「被災者一人ひとりが復興の主役として、自分自身の安全と健康を守りながら、相互に助け合い、さまざまな主体の協力を得て、生活再建や地域の社会経済活動の充実に向けて力強く前進できるよう積極的に支援していく」と県の基本姿勢を示した。

  「県民が共に痛みを分かち合い、心を一つにして、被災以前よりも安全で安心、豊かな岩手の実現に向けて、まい進できるよう尽くす」と訴えた。

  達増知事は復興への希望の芽として「県民は心に大きな傷を負いながらも、やさしさと志を共有し、新たなつながりを生み出しながら、大きな、大きな底力を発揮している」状況にまなざしを向け、支援の輪を含めて「大切に育み、被災者に寄り添い、一人ひとりの復興を着実に進め、希望郷いわての実現に向け、県民とともにオール岩手による復興を強力に推進していく」と決意を示した。

  初日は2012年度一般会計当初予算案など議案64件が提案され、県政策地域部長の千葉茂樹氏を新しい副知事に選任する人事案は即日可決された。千葉氏の副知事就任は21日。八重樫勝県教育委員長が教育行政について所信を述べた。

  今定例会は3月21日までの35日間。大震災の犠牲者を悼み、黙とうを捧げた。17日からは休会となり、23日に本会議を再開し一般質問が始まる。


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