盛岡タイムス Web News 2012年 2月 24日 (金)

       

■ 徳丹城出土の古代琴を復元 矢巾町教委が公開

     
  復元された琴  
 
復元された琴
 
  矢巾町教委は23日、同町の徳丹城遺跡から出土した平安時代の鎧(よろい)と古代琴を復元製作し、お披露目した。鎧は牛革製の裲襠式革挂甲(りょうとうしきかわけいこう)と呼ばれる。琴は徳丹城から出土した木材を調べ、モミの木で復元した。今年の徳丹城造営1200年を記念して製作し、4月28日から矢巾町民俗資料館で公開する。

  同時代の秋田城から出土した遺物をもとに、朝廷軍の鎧を平安初期の様式で再現した。素材は牛革と麻布で、「しころ」「肩甲」「わたがみ」「後当て」「前当て」「腰札」「脇当て」「草摺り」などに分かれている。札(さね)と呼ばれる1289のパーツから成り、寸法は約86a。手甲も製作し、先に復元していた木鉢とセットで装着する。
     
  平安初期の形に再現した鎧を見せる西野係長  
  平安初期の形に再現した鎧を見せる西野係長  

  220万円の予算で、鹿児島県川内市の専門業者に発注した。

  同教委の西野修文化財係長は「宝亀11年(780年)に甲冑は皆よろしく革を用いるべしと通達された。鉄製はひもが切れると直すのに金がかかってしまうので、革の方が軽便だからそちらを使うように」と話し、武具の過渡期の様式だった。革は漆で黒く塗り、刀に対する防御力は十分だったという。

  古代琴は井戸の木枠となっていた遺物をもとに再現した。モミの木とアカガシを素材に製作し、長さ87a。同町の建設会社などに発注した。6本の絹糸の弦が素朴に響く。奈良県生駒市の遼安流宗家 、静岡県埋蔵文化財センター、北海道大学などの指導、協力で再現した。

  川村光朗町長は「今年はいわてデスティネーションキャンペーンもあるし、千載一遇のチャンスに活用したい」と話し、徳丹城のPRのため期待していた。

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