盛岡タイムス Web News 2012年 2月 25日 (土)

       

■ 谷藤市長「復興に県都の役割」 市議会招集、謝罪で開幕

 盛岡市議会3月定例会は24日招集され、本会議が開かれた。東日本大震災津波から1年を迎えるのを前に黙とうが行われたあと、谷藤裕明市長、川村登教育委員長が所信を表明した。谷藤市長は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を引用しながら「市勢発展と市民福祉向上につながるよう視野を広く持ちながら、今後も市民起点の市政運営に努める」と説いた。表明に先立ち市職員逮捕・起訴について謝罪する異例の開幕だった。

 谷藤市長は最初に震災復興に触れ、「今後も復興推進の取り組みを、県都としての役割を十分果たしながら、引き続き全力を挙げて進める。被災地の復興と放射能対策について国の責任ある対応を求める」などと説明。

  施政方針については、今年が都南村との合併20年を迎えるのを踏まえ「玉山区も含めた市全体の一体的なまちづくりを進める」と主張。自治体経営の手法に基づく市施設の維持補修に対するアセットマネジメント、地域協働などを通じ「次世代につながるまちづくりを進める」と述べた。

  国に対しては「地方自治に影響をおよぼす政策課題については、地方の暮らしに目を向けた政策が進められなければならない」と指摘。県に対しては「未来につながる復興実現へ強いリーダーシップの発揮を」と期待を込めた。

  重点施策や新年度の主要施策については▽子育て支援▽自然災害対策の推進▽観光・物産の振興▽地球環境への貢献▽震災復興の推進と放射能対策強化|などを優先課題に挙げた。観光振興では平泉町内に観光客を盛岡広域や沿岸、県北へ誘導する情報発信を実施。沖縄県うるま市と夏に友好都市の盟約締結も目指す考え。

  市職員逮捕・起訴については演説前に「極めて遺憾であり、改めて深くおわびする。法令順守、公務員倫理の保持、再発防止に向けた取り組みの徹底を図る」と理解を求めた。

  演説に入ると、総合計画の施策「信頼される質の高い行政」の項で「市民の信用を失墜する重大な事態が発生したことは痛恨の極み。全体の奉仕者であるべき公務員としての根本と職務に精励することの責任を改めて全職員と認識し、失った信頼を一刻も早く取り戻すよう全力を挙げる」と決意を見せた。

  3月定例会は3月28日までの34日間。当初提出議案は当初予算、条例改正など39件。このうち人権擁護委員の推薦、市税などの滞納徴収に対して市民から起こされた返還訴訟敗訴に伴う控訴の2件はいずれも可決した。

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