盛岡タイムス Web News 2012年 2月 26日 (日)

       

■ 滝沢村で「安倍氏を考える会」発足 全村的に遺構活用狙う

     
  滝沢村と安倍氏の関わりなどを学ぶ滝沢・安倍氏を考える会のメンバーら  
 
滝沢村と安倍氏の関わりなどを学ぶ滝沢・安倍氏を考える会のメンバーら
 
  11世紀の安倍氏関連の遺構と考えられる滝沢村の大釜館遺跡、八幡館山遺跡などを広く村内外に発信するため地域住民などで組織する滝沢・安倍氏を考える会(竹鼻邦夫代表)が発足した。第1回発起人会を兼ねた勉強会が25日、村公民館で開かれた。両遺跡をめぐってはこれまで、地元の大釜地域まちづくり推進委員会が中心となり、八幡館山整備活用事業として案内看板の設置や遺跡展示会などの活動をしてきた。同会はこの活動をさらに進めて全村的な取り組みにするとともに、他市町村との交流を図っていく。

  同会は定期的に村と安倍氏の関わりなどを勉強するほか、安倍氏にゆかりの遺構を持つ地域との交流、地域住民に遺跡の存在を知ってもらう活動などを予定。同委員会の竹鼻元会長、山谷仁村議会議員らが発起人となり、盛岡ヒストリーの大村みつ子代表がアドバイザーを務める。

  この日の勉強会では盛岡ヒストリーの大村代表と大畠政夫さんが、同村の資産としての安倍氏の遺跡と伝承について紹介した。「陸奥話記」に登場する安倍氏の柵は13カ所あり、鳥海柵(金ケ崎町)、河崎柵(一関市川崎)の2カ所が確定擬定地となっているほかは明確な場所が確定していないという。

  同村の大釜館遺跡は現在の東林寺周辺にあった11世紀中葉の遺構で、安倍氏時代の複数の遺構や遺物が見つかっていることから安倍氏関連の居館として注目されている。八幡館山遺跡は八幡館山(標高246・8b)山頂部に立地する城館跡で、見張り台や防戦目的の要害としての役割があったものと考えられている。

  大畠さんは「八幡館山と大釜館が嫗戸柵、厨川柵ではないかという人もいる。これ自体は確定できないという話になるが、一つの可能性としてPRするのもおもしろい。学術的な活用というよりは、地域の起爆剤として交流や観光の資源にしては」と両遺跡の活用を勧めた。

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