盛岡タイムス Web News 2012年 2月 26日 (日)

       

■ 〈写真集「南部馬の里」〉44 遠藤広隆

     
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  雪の降る日に、近所の農家が馬房の肥出しをしていた。聞くと、だいたい月に一度の割合でしているそうだ。

  馬房の中には、わらが敷き詰められている。汚れたその敷きわらを新鮮なものに定期的に入れ替える必要がある。作業の間、馬は馬房の脇に設けられた柵の中に放される。

  おばあさんがスコップを持つ手を休めた。そこに馬が寄ってきた。鼻面を手にこすりつけている。ちょっと落ち着きがないようだ。

  まるでだだをこねる子どものようだ。そんな馬を見ておばあさんは笑っている。家族なのだなあ、と思った。雪はずっと降りしきっている。

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