盛岡タイムス Web News 2012年 2月 27日 (月)

       

■ 〈ジジからの絵手紙〉6 菅森幸一 進駐軍

     
   
     

 9月16日、盛岡にも三千人のアメリカ軍がやって来た。進駐軍と呼ばれ今の教育会館のあたりに占領軍司令部(岩手軍政部)が置かれた。

  なにしろ「鬼畜米英」を骨の髄まで叩き込まれた子どもたちだ。世の中で一番恐ろしいのはアメリカやイギリスの兵隊で、戦に負ければ国民はみんな奴隷(どれい)にされ、「男は○○を抜かれる」と本気で信じていた。加えて中国大陸より命からがら引き上げて来た人たちからソ連軍の一般市民に対する蛮行の噂を聞くにつれ不安はますます広がった。

  確かにアメリカ兵の大部分は赤鬼のように恐ろしげにみえた。大部分が盛岡高等工業専門学校(今の岩大工学部)に宿営し最初はかなり神経質になって警戒していたらしい。

  ジジたちは怖いもの見たさに物陰に隠れて観察した結果、日本の軍隊に比べれば意外とだらし無く、遊び好きで愛想が良く、底抜けに陽気で、たいして怖くない事がだんだん判って来た。

  ガムやチョコレート欲しさに片言の英語で近づいて行った子どもたちが真先に進駐軍と仲良くなったんた。


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