盛岡タイムス Web News 2013年  7月  6日 (土)

       

■ 小国先生の功績を胸に 荒川小(山田町)児童が像を清掃

     
  「結構汚れてる!」と驚きながら像を磨く児童たち  
  「結構汚れてる!」と驚きながら像を磨く児童たち
 

 社会科見学で盛岡を訪れた山田町立荒川小(田中真喜子校長、児童41人)の5、6年生11人が4日、盛岡城跡公園内に設置されている小国テル子訓導(先生)をたたえる教育記念像を清掃した。児童らは持参したスポンジやたわしで像の汚れを落とし、白く輝く像が伝える小国さんの功績を胸に刻んだ。

  小国さんは、1942年に同校の前身である下閉伊郡豊間根村立国民学校で、川で水泳訓練中に溺れかけた児童を助けて殉職した。岩手女子師範学校で学び、4月に同校に赴任してわずか3カ月後の出来事。21歳の若さだった。

  像の清掃は、2005年に地域の人々の提案で初めて取り組んだ。以来、水泳学習の安全や命を大事にすることなどを学ぶため、2年置きに行う。今年で5回目。児童らは事前に教室で小国さんについて学び、清掃に訪れた。5・6年担任の川村一真教諭は「小国先生の書いた学級運営の計画書を読んでも、子どもへの思いが強い勤勉な先生だったと伝わる。本校職員には代々、小国先生の話が伝えられている」と話す。

  児童らは像の台座に上り、約30分かけて念入りに清掃した。須藤麻友さん(6年)は「小国先生は、服を着たまま深い川に飛び込んで子どもを助けたのがすごいと思う。尊敬する先生の像をピカピカにできてよかった」とほほ笑んだ。

  田中校長は「子どもを助けようとして亡くなった先生がいたと伝えることで、命懸けで人を大切にする姿勢も教えている。子どもたちは小国先生からいろいろなことを学べると思う」と話した。

 


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